IB2S-AⅡ
Active 3-Way Reference Monitor Speaker
3ウェイの「IB2S-AII」は慧眼のユーザーの方々にPMCの大型「ATL™」リファレンス・アクティブ・モニターのあらゆる属性をコンパクトな形態でお届けします。本機はステレオおよびサラウンド・フォーマットでのハイエンドのリファレンス・モニタリングに最適です。
このDSP制御されるクラスDパワーのキャビネットはPMCの「ATL™」ベース・ローディング・テクノロジーを活用して滑らかに制御された高解像度の低域応答をもたらします。各キャビネットはPMCハンドビルトの特許取得済みドライバーを搭載します:10インチのカーボン・ファイバー/Nomex®ピストン・ベース・ドライバー、75 mm布製ソフトドームのミッド、34 mmソフトドーム・ツイーターです。ラックマウント可能なPMCの超低歪アンプからHF 275 W、MF 550 W、LF 1,200 Wのクリアなパワーが供給されます。
このシングル・キャビネットのモニターは標準で次のものを装備します:ユーザー調節が可能なHFおよびLFシェルビング・フィルター,±8 dBの入力レベル・トリム、AES3デジタル入力。バランス式アナログ・インプットの入力感度も+4 dB〜+16 dBの範囲で調節できます。さらに、EQ、レベル・トリム、アナログ/デジタル入力設定は標準付属品のRJ45接続のリモートを使って離れた場所から調節可能です。
- タイプ:3ウェイATL™アクティブ・リファレンス・モニター
- 周波数特性:25 Hz〜25 kHz
- アナログおよびデジタル(96 kHzまで)入力
- チャンネル毎のパワー:2,025 W(HF 275W,MF 550W,LF 1,200W)
- ATL™実効長:2.4 m
- 最大音圧レベル:125 dB
- 複数ユーザーのために個人的なバランスのプリセットを3個保存可能
PMCオリジナルの250 mm(10″)カーボンファイバー/Nomex®フラット・ピストン・ベース・ドライバー
「IB2S-AII」のベース・ドライバーはコーンの動きがより大きくなるロングスロー・デザインを採用したことで豊かで伸びのあるローエンドを実現しています。
このデザインを採用するには音質的な歪みを生じさせるコーンの変形を防ぐため非常にしなやかでありながら非常に強固な素材でできたコーンが必要となります。
そのため「IB2S-AII」のベース・ドライバー・ダイアフラムは、強固な六角形の素材構造で救命士の防護服などにも用いられる繊維「Nomex®」で作られた中心部を,高い剛性の2つの被膜(カーボンファイバー)でラミネートしたサンドイッチ構造を用いています。
このベース・ドライバーはPMC社オリジナルのテクノロジーです。
熟練の職人の手作業で生み出されるミッドレンジ・ドライバー
「IB2S-AII」に搭載されているソフトドーム型中域ドライバーは英国内PMC 工場において手作業によるボイスコイルの的確な手巻き作業、表面の強化コーテイングの手塗り作業などの工程を熟練の職人が行っています。
超低歪みで大音量でも安定したソフトドームがハイクオリティな中域再生を実現します。
PMC伝統のベース・ローディング・システム ATL™ “アドバンスト・トランスミッション・ライン”
ベース・ドライバーの背面から放射される不要な周波数帯域を、様々な素材の吸音材等で最適な音響処理を施した「長いトンネル」で吸収し、非常に低い周波数帯域のみを通すことで前面のポートからベース・ドライバーと同相の音声を出力し,ポートをあたかも第二のベース・ドライバーのように機能させ、またミッド・ロー帯域への不要な倍音成分を低減させる効果も備えています。
これにより、早いレスポンスで歪のない躍動的な低域と、中高域の高い分解能と解像度を実現し、デティールの細かな鮮明なサウンドを提供します。また、音量レベルの大小にかかわらず周波数バランスを均一化できることで安定したサウンド・イメージを保ち、低い音量レベルでも高いクオリティのモニタリングが可能です。
音量レベルの大小に関係なく、これほど高い解像度と音色バランスをもたらすベース・ローディング・テクノロジーは他にはありません。
Power Amp & DSP Management
パワー・アンプ「Power 2400」1台とDSPマネジメント/パワー・アンプ「Control 1200」1台で「IB2S-AII」(1台/モノラル)駆動することができます。
「Power 2400」は1台でLFドライバー1基を「Control 1200」はHF / MFドライバーをそれぞれ1基ずつ駆動させます。
また「Control 1200」はDSPマネジメントとしてシステム全体のボリューム、イコライジング、クロスオーバー,プロテクション機能を搭載しています。
「IB2S-AII」1台に対して「Power 2400」1台と「Control 1200」1台はワンパッケージとして付属され、1つのアクティブ・モニター・システムとして機能します。
IB2S XBD-AII ベース・ドライバー拡張オプション
卓越した解像度をより高いLFヘッドルームと組み合わせたモニタリングを望むのであれば,ツインキャビネットの「IB2S XBD-AII」が完璧なソリューションとなります。ハイエンドのリファレンス・モニタリング/マスタリング用途向けに特に開発されたこの最上級システムにはシングル・ドライバーの「XBD」ベース・キャビネットが加わっており、より滑らかなレスポンスをもたらす+3 dBの追加LFヘッドルームによってさらに広い部屋を充分に鳴らすことができます。20 Hzまでフラットなレスポンスを持つアナログおよびAESデジタル入力も備えます。
埋込式のマウンティングと制御が簡単にできるように「IB2S XBD-AII」のアクティブ回路はスピーカー・キャビネットとは別の筐体に収められています。スピーカー・キャビネットは縦に重ねても横に並べても設置可能です。
メインとベース用のスピーカー・キャビネットは両方ともどんなレベルでも正確な低音をもたらす独自の「ATL™」を備えます。10インチ・カーボン・ファイバー/Nomex®ピストン・ドライバーはPMCフラッグシップの「QB1」モニターで用いられているものと同じで、メインのキャビネットにはPMCの34 mmソフトドーム・ツイーターとミッドレンジを扱うためのハンドビルトの75 mm布製ソフトドーム・ドライバーが搭載されています。HFドライバーには275 W、MFドライバーには550 W、2つのLFドライバーには2,400 Wの極めてクリーンなパワーを供給するPMC自社製のアンプによって豊富なパワーとヘッドルームが実現されています。
「IB2S XBD-AII」システムは3つのユーザー・プリセット、HFおよびLFシェルビング・フィルター、±8 dBの入力レベル・トリムを備え、バランス式アナログ・インプットの入力感度を+4〜+16 dBの範囲内で調節できるRJ45接続のリモート・コントロールが付属します。
Specifications
フィニッシュ色 | スタジオ・ブラック |
クロスオーバー周波数 | 380 Hz,3.8 kHz |
寸法(H×W×D) | IB2S-AII=745×330×564 mm / IB2S XBD-AII=1,500(+台座190+調節脚25)×330×564 mm |
ドライブ・ユニット | LF – 250 mm/ 10″ PMCカーボン・ファイバー/Nomex®ピストン・ドライバー MF – PMC製ハンドビルト75 mmソフトドーム・ドライバー HF – アコースティック・ラジエーター付きPMC製34 mmソフトドーム・ツイーター IB2S XBD-AIIはLFドライバーを2個搭載 |
ATL™有効長 | IB2S-AII=2.4 m / IB2S XBD-AII=2×2.4 m |
実用周波数範囲 | 25 Hz〜25 kHz |
入力コネクター | バランス式アナログ・メイン・インプット/スルー |
感度 | +4 dB〜+16 dBu可変 |
重量(片チャンネル) | IB2S-AII=46.5 kg / IB2S XBD-AII=90 kg |
チャンネル毎のアンプ・パワー | IB2S-AII=LF – 1×1,200 Wrms,MF – 1×550 Wrms,HF – 1×275 Wrms IB2S XBD-AII=LF & LFX – 1×2,400 Wrms,MF – 1×550 Wrms,HF – 1×275 Wrms |