40D
2RU 40Dアンプは、固定設置に必要な電力密度を提供し、強力なDSPが搭載機能レベルを大幅に向上します。
このアンプには、入力チャネル毎に個別の入力ゲイン制御、汎用入力/出力(GPIO)、汎用障害コネクタを備えた改良型入力管理機能が含まれています。入力および負荷監視などより強化されたシステムステータス監視機能のおかげで、緊急事態での適切な対応を確保することができます。
アンプのユーザーインターフェースは、アンプ設定およびステータス監視に関する包括的な情報を提供する4.3インチのカラータッチスクリーンです。
40Dに統合されているDSPには、包括的なスピーカー管理、切り替え可能なフィルタリング機能、ユーザーが設定できるイコライゼーションならびにディレイ機能が組み込まれています。
ユーザーが設定できるイコライザーは、各チャンネル内に2つの独立した16バンドEQグループを備え、パラメトリック、ノッチ、シェルビング、非対称フィルター、そしてグラフィックEQ(d&b R1リモートコントロールソフトウェア経由)を提供しています。ディレイ機能は、最大10秒までの範囲をカバーし、CUT、HFA、HFC、THC、CPLなど、ラウドスピーカー独自の機能がすべて利用できます。本アンプのDSPユニットには、0.3 ms の固定レイテンシーがあります。
40Dには、Open Control Architectureプロトコル(AES70 / OCA)を使用し、イーサネットを使いd&b Remote network経由でアクセスすることができます。40Dは、ブラウザ経由でのアクセスできるWebインターフェイスを使用するか、d&b R1リモートコントロールソフトウェアを使用してコントロールすることができます。
使用できるラウドスピーカーの場合、40Dアンプはd&b LoadMatchを使いラウドスピーカーとアンプ出力の接続のために使用されるケーブルの特性を電気的に補正することができます。この機能はケーブル(最長70 m(230 ft))が使用される場合、20 kHzまでの帯域の音色バランスの補正を行います。
LoadMatchは追加ワイヤを必要としない設計、つまり使われているコネクターのタイプを問わずご利用いただけます。理想的な補正を行うために、アンプのチャネルに接続されているラウドスピーカー台数だけではなく、ケーブルの長さと線断面積のデータをアンプに入力することができます。
入力ルーティング
本40Dアンプでは、最大8チャンネルの入力が可能であり、4つのアナログ入力とそれに対応するリンクアウトプットを備えた4つのAES3チャネル入力が可能です。各入力チャンネルは、AからDの任意の出力チャンネルにルーティングすることができます。Phoenix™ユーロブロックコネクターA1~A4はアナログ入力およびリンク出力として使用され、入力コネクターD1/2 ~D3/4はデジタル入力として使用されます。リンク出力 D1/2 ~ D 3/4 はデジタル出力として提供されています。
システムステータス監視
d&bアンプではそれぞれ異なる設置状況に置かれたd&bシステムをチェック、モニタリング、コントロールするための機能をご利用いただけます。システムチェック機能は、接続されているラウドスピーカーのインピーダンスを測定することにより、リインフォースメントシステム全体のステータスを点検します。システム上の各ドライバーが点検され、各キャビネットのインピーダンスデフォルト値と比較されます。このキャリブレーションのおかげで、各ラウドスピーカーが許容されている公差範囲内で稼働していることが保証され、またシステムコンポーネントに破損があった場合それを素早く検知することもできます。入力モニタリング機能はこの入力が出力にルーティングされているかを問わず、受信するパイロット信号を検知します。負荷監視機能はラウドスピーカーの誤動作を検知します。この機能では各ドライバーのステータスを計算し、エラーを発することができるよう、負荷インピーダンスが自動的に点検されます。
GPIOと汎用障害コネクタ
このd&b常設用アンプには汎用入力/出力(GPIO)および汎用障害コネクタ用に別個のユーロブロックが設けられています。GPIOコネクタでは8本のGPIおよび4本のGPOピンが追加制御ラインを提供しています。これにより40Dアンプ内の特定の機能を制御、検知するための外部機器の使用が可能になります。GPIOは機器の駆動、各チャネル、または全チャネルのミュート、AmpPresetの変更、メイン電圧、駆動、個々のチャネルのステータスのチェックができるように設定することができます。別個の障害コンタクトでは一般的な機器のエラーを遠隔で検知することができます。
仕様・定格
デジタル信号処理 | |
イコライザー | 2 x 16バンド PEQ/ノッチ/シェルビング/非対称 |
アナログおよびデジタル入力遅延 | 0.3 ms |
ディレイ設定 | 0.3 ms- 10秒 |
コンフィギュレーション | 現行のd&bラウドスピーカー(GSL、SL-SUB、J-Series、M2を除く) |
ファンクション・スイッチ | d&bラウドスピーカー専用回路 |
信号発振器 | ピンクノイズまたは正弦波 10 Hz-20 kHz |
制御とインジケーター | |
Display | カラータッチスクリーン、4.3″/480 x 272 pixel |
コネクター | |
サンプリング周波数 デジタルAES/EBU | 44.1, 48, 96, 192 kHz |
INPUT ANALOG(A1〜A4) | 3ピン Phoenix Euroblock オス |
ANALOG LINK(A1〜A4) | 3ピン Phoenix Euroblock オス |
INPUT DIGITAL(D1/2,D3/4) | 3ピン Phoenix Euroblock オス、AES3 |
DIGITAL LINK(Output) | 3ピン Phoenix Euroblock オス、AES3 |
スピーカー出力 A/B/C/D | 2 x 4ピン Phoenix Euroblock メス |
Mix TOP/SUB / 2ウェイアクティブアウトプット A/B & C/D | 2 x 4ピン Phoenix Euroblock メス |
GPIO(汎用インプット・アウトプット) | 1 x 14ピン Phoenix Euroblock オス |
ETHERNET | 2 x RJ 45, 1 Gbit/100 Mbit |
主電源コネクター | powerCON® TRUE1 TOP |
FALUTコネクター | 1 x 3ピン Phoenix Euroblock オス |
データ(サブソニックフィルターを用いたリニア設定) | |
チャンネル毎の最大出力パワー(THD + N < 0.5%,全チャンネル駆動時) | |
CF = 6 dB at 4/8Ω | 950/750 W×4 |
CF = 12 dB at 4/8Ω | 2,400/2,000 W×4 |
電源 | |
タイプ | 自動主電源範囲選択とアクティブ力補正 (PFC) 機能を備えたスイッチモード電源 |
定格主電源電圧 | 100 – 127 / 208 – 240 V, 50 – 60 Hz |
寸法および重量 | |
寸法(H×W×D) | 2 RU x 19″ x 465 mm 2 RU x 19″ x 18.3″ |
重量 | 13.3 kg 29.3 lb |
仕様は予告なく変更されることがあります。
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