【LAWO】LawoのHOME mc² DSPアプリ、CBC/Radio-Canadaにアジャイルなオーディオ処理ソリューションを提供

カナダの公共放送局であるCBC/Radio-Canadaは、ライブイベントベースのストリーミングサービスにおいて、わずか2つのLawo HOME mc² DSPアプリのインスタンスを使用するだけで、同時に最大80のストリーミングイベントに対応できるようになりました。

この非常にコンパクトで機能的なワークフローにより、CBC/Radio-Canadaはスポーツやエンターテインメントイベント、記者会見、同時放送などのために処理チャンネルをインスタンス化できます。主なユースケースは、ライブイベント会場から受信する標準化されていないオーディオソースを修正し、O&O、Gem、CBC.ca、YouTubeやFASTチャンネル番組などのサードパーティサービスといったデジタル配信向けに準備するためのオーディオシャッフルです。大学スポーツ、政府の記者会見、オリンピックイベントなどで頻繁に利用されています。

多くのメディアソースは標準化されていないオーディオストリームを伴って到着し、デジタル配信オペレーターはストリーミング前にオーディオを調整するためにオーディオシャッフラー機能を使用する必要があります。例えば、チャンネル3と4のオーディオを1と2に再マッピングしたり、小さい音声のゲインを上げたり、スタジアム音声にオフトゥーブ解説を加えたり、5.1ソースを2.0にダウンミックスしたりします。いずれの場合も、最終的な目標は、AWS Elementalエンコーダーを介してウェブ配信されるライブイベント用に標準化された2.0オーディオストリームを生成することです。

多様な組み合わせやチャンネル数を考慮し、CBC/Radio-Canadaはこれまで使われていたレガシーの単用途ハードウェアを置き換えるために、柔軟なSMPTE ST2110ベースのソリューションを求めていました。さらに、従来のハードウェアの制限を超えて、同時に処理可能なオーディオストリーム数を増減させる能力も導入したかったのです。
「今日では、必要なだけのシャッフルインスタンスを提供する1つのアプリをVSMで制御でき、必要な柔軟性を得られています」
とCBC/Radio-Canadaのデジタルプレゼンテーション監督技術者Jaime Thomas氏は述べています。

各メーカーからの提案を検討した結果、LawoのHOME mc² DSPは、想定されたオーディオワークフローに対して最も洗練され、コンパクトなソリューションとして際立ちました。HOME mc² DSPアプリのCoMixer機能は、必要な数のオーディオシャッフラーをインスタンス化することを可能にします。CBC/Radio-Canadaは、ストリーミングとリニアチャンネル向けに、22のオーディオ入力チャンネルと18のオーディオ出力チャンネルを備えた80のシャッフルインスタンスを要求しました。

この管理しやすいソリューションは、XCSミキシングコア用のスクリプトとVSM制御システム用のマッピングファイルに依存しており、それぞれのストリーミングイベントごとに関連するオーディオフィードをマッピング、調整、バランスを取るために使用されます。2つのVSMパネルが作成され、それぞれ最大40のミックスを表示します。

システムは次のように機能します。必要に応じて、オリジナルの標準化されていないオーディオコンテンツが修正されます。これには、オーディオチャンネルの再マッピング、ゲイン調整、ダウンミックス、モノラルサミングなどの操作が含まれます。標準化された信号はその後、6チャンネル（5.1）およびステレオバスにルーティングされます。各CoMixerシャッフルインスタンスは、レベル変更やその他の微調整のためのDSP機能を提供します。その後、生成されたステレオストリームが次工程で使用されます。

CBC/Radio-Canadaによって設定された各HOME mc² DSPアプリは40のシャッフルミキサーを提供するため、2つのHOME mc² DSPアプリインスタンスで最大80のストリーミングイベントに対応できます。最大で3つのHOME mc² DSPインスタンスを1つの64コアCPUサーバーで問題なく稼働できますが、CBCは2つのHOME mc² DSPインスタンスを別々のサーバーにホストすることを選びました。これにより、問題が発生した場合に1つのHOME mc² DSPインスタンスが他のサーバーへ「移行」し、シームレスな冗長運用が可能になります。

「これはLawoにとってもう一つのマイルストーンです」
とLawoのキーアカウントマネージャーHerbert Lemcke氏は述べています。
「HOME mc² DSPアプリのCoMixerシャッフル機能は、主にmc²シリーズ、crystal、ヘッドレスコンソール用の強力なDSPプロセッサとして知られていますが、ユーザーが創造的に活用し、新しい可能性を探ることを可能にします。今年のIBCショーでさらにエキサイティングなオーディオシャッフルのニュースをご期待ください」

「HOME mc² DSPアプリの経済性と動的なスケーラビリティを高く評価しています」
とCBC/Radio-CanadaのプロジェクトリードであるFrédéric Dorion氏（資本プロジェクト管理ガバナンス＆エンジニアリング部門）は付け加えました。
「わずか2つのアプリインスタンスと組み込みのシャッフル機能で、必要な数のストリーミングイベントを便利なVSMパネル制御でカバーできています」

「今回のトロントでのST2110ベースのイベントストリーミングプロジェクトにより、私たちは信頼できるLawoのソリューションを導入しました」
とCBC/Radio-Canadaのイノベーション、ガバナンス＆エンジニアリング担当シニアディレクターFrançois Legrand氏は述べています。

（2025.8.13）

LAWO ブランドページは[こちら]

メールニュース 購読お申し込みは[こちら]
導入事例記事、リリース情報、イベント情報などを、毎月メールでご案内しています。

お問い合わせ LAWO社製品、ブロードキャストコントローラーに関するお問い合わせは[こちら]