xta「DS8000」マイク・プリアンプの設計者Alex Cooper氏は2009年にGottelier賞を受賞



xta「DS8000」マイク・プリアンプの設計者Alex Cooper氏が2009年にGottelier賞を受賞した際の記事をご紹介します。

LIGHT SOUND JOURNAL.com 掲載記事(2009年9月16日)
原文(英語)はこちら
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Klark TeknikのAlex Cooper氏は、Midas XL4ミキシングコンソールを含むKlark TeknikおよびMidasでの設計功績により、PLASA Awards for Innovationで2009年Gottelier Awardを受賞しました。

デザイナー、開発者、評論家である故Tony Gottelier氏を称えて創設されたこの賞は、イベントプロダクション、プレゼンテーション、インスタレーションの限界を押し広げる技術者を支える機器やツールに大きな貢献をした製品開発者を認識することを目的としています。賞はPLASAの会長であるRob Lingfield氏によって授与されました。

Alex Cooper氏がプロオーディオ業界に足を踏み入れたのは1979年のことで、ロックンロールのスターになる道は自分にはないと悟った時でした。彼はバンドとともに旅をする中でKlark Teknik DN27グラフィックイコライザーに出会い、その会社が故郷のキダーミンスターにあることを知って仕事を求めました。この決断が、彼をオーディオ業界の信号処理機器やミキシングコンソールの主要なデザイナーの一人に導くとは知る由もありませんでした。

Cooper氏はDN27やKTの初期製品を製作しながら、自身の小規模なPA会社のためにミキサーやスピーカーを設計・製作していました。’80年代初頭にはテスト部門の責任者に昇進し、1985年には新たに取得したMidasコンソールのテスト方法を考案する任務を与えられました。1990年にXL3コンソールの開発が始まると、Cooperは最初のプロトタイプの製作とデバッグの責任者となり、いくつかの回路設計も手がけました。

会社の主任技術者が退職した後、Cooper氏はR&Dの責任者となり、業界標準のライブサウンドミキシングコンソールであるXL4を設計しました。また、KT DN800ステレオクロスオーバー、Midas XL250、Heritage 3000、2000、B2000およびVeronaコンソール、Klark Teknik Square ONE Dynamicプロセッサー、Midas XL8サウンドおよびコントロールサーフェス、昨年のPLASAショーでデビューしたPRO6ライブオーディオシステムなど、数々の設計にも関わりました。

コンソール開発ディレクターとしての役割を果たす中で、Cooper氏は伝説的な「Midas Sound」の根幹を担い続けています。