XSL12
XSL12は、中小規模のサウンドリインフォースメントのために設計されたラインアレイモジュールです。GSLおよびKSLシステムの補完用としてフィルおよびディレイに活用することもできます。XSLフライングフレームに付けられたコンプレッションモードまたはテンションモードのキャビネットを最大24/22台、そして小型のXSLマウントフレームに付けられたキャビネットを最大12台、垂直コラムでフライングさせることが可能で、これによって水平面に120°の定指向性分散パターンを生成することができます。
XSL12には、8″ネオジミウムフロントLFドライバーが2つ、6.5″ネオジミウムサイドLFドライバーが2つ、ホーンロード6.5” MFドライバーが1つ、そして専用のウェーブガイドに取り付けられた1″スロートHFコンプレッションドライバー(2″ボイスコイル付き)が2つ内蔵されています。前向きと横向きのLFドライバーの配置構成(特許取得済み)と制御機能によって、60Hzから18kHzを超える域でのシームレスな指向性コントロールが可能となっています。
また、柔軟性をさらに追求し、小型のアレイが使用され、ArrayProcessingが必要とされない会場にも対応するべく、XSL12には、2つのキャビネットをリンクするラインモードまたはアークモードオプションが設けられています。SL-Seriesのフライング用ハードウェアには、特許取得済みのワークフローが用意されており、ここにはテンションモードとコンプレッションリギングモードがあります。これによって、キャビネット間スプレイ角度を0°~14°の範囲内で1°単位で調整することができます。
このラウドスピーカーは、適切なd&bアンプの2つのチャンネルを用いてアクティブに駆動されます。これによりフロントのLFならびにパッシブにクロスオーバーされるサイドLFとMF/HFセクションのための専用コントロール機能を利用できるようになります。このコンポーネントは、キャビネットが完全に対称な拡散パターンを生成するような形状になっています。
キャビネットの筺体は、射出成形PC-ABSプラスチックで作製されており、耐衝撃・耐天候の2K仕上げが施されています。キャビネットのフロントパネルおよびサイドパネルは、音響透過性を備え、撥水生地が装着された頑丈なメタルグリルで保護されています。両サイドパネルには埋め込み式ハンドルが1つ、後方には追加ハンドル2つ装備されています。
アンプ
XSL12を駆動するにはd&b社製「D40」「D80」アンプを使用できます。
仕様・定格
システム・データ | |
周波数特性(-5 dB,標準モード) | 60 Hz〜18 kHz |
周波数特性(-5 dB,CUTモード) | 90 Hz〜18 kHz |
最大音圧レベル(フリーフィールド内1 m)* | D40使用時:140 dB |
D40アンプ毎のキャビネット数(ArrayProcessing) | 2 |
D40アンプ毎のキャビネット数(LineまたはArcモード) | 4 |
ラウドスピーカー・データ | |
コンフィギュレーション | 中小規模の移動仕様3ウェイ・ラインアレー・ラウドスピーカー |
定格インピーダンス | 8Ω(フロントLF) / 8Ω(サイドLF/MF/HF) |
パワー・ハンドリング能力,フロントLF(RMS/peak 10 ms) | 400/1,200 W |
パワー・ハンドリング能力,サイドLF/MF/HF(RMS/peak 10 ms) | 300/850 W |
定格ディスパージョン角度(水平) | 120度 |
スプレー角度設定 | 0〜14度(1度刻み) |
コンポーネント | 8インチ・フロントLFドライバー×2 6.5インチ・サイドLFドライバー×2 6.5インチMFドライバー×1 1インチ・スロートコンプレッションドライバー(2インチ・ボイスコイル付き)×2 パッシブクロスオーバー・ネットワーク |
コネクター | NLT4 F/M×2 |
寸法および重量 | |
寸法(H×W×D) | 283×700×507 mm |
重量 | 39 kg |
* 最大出力音圧レベル ピークテスト信号:ピンクノイズ、クレストファクタ4
仕様は予告なく変更されることがあります。
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