V_remote4
IPベースのリモート制作用オールインワン・ソリューション
LAWO「V__remote4」は、映像/音声信号伝送と WAN ベースのリモート制作のプロセシング要求に応えるワンボックス・ソリューションとなるように設計され、Video-over-IP コーディングに始まり様々なモニタリング/プロセシング・ツールにいたるあらゆるものを備えています。すべては1つの目的のために設計されています:貴重なラックスペースとセットアップ時間と制作コストを節約しつつ放送の柔軟性を高めるツールを提供すること、です。バーチャル・ケーブリング能力を備えるV__remote4 は IP インフラの利点とコスト削減をすぐにもたらし、比肩するもののない高度の柔軟性と拡張性を実現します。
明日のビジョンを今日実現するためのリモート制作
今日の IP ネットワーク・テクノロジーの性能と成熟を手にした Video-over-IP と Audio-over-IP と Control-over-IP は、様々な用途で採用され始めています。放送制作の次の大きなステップの1つと見なされるようになっているリモート・ライブ制作では、IP は基本的な要求事項になりつつあります。
信頼性の高い低遅延かつ高画質の映像を会場からスタジオに手頃なコストで送り返せることがこれには絶対に必要です。 LAWO V__remote4 は今日の IP ベースのリモート放送制作というビジョンを実現させる理想的なツールです。本機は双方向の4チャンネル Video-over-IP インターフェイスと4系統のローカル SDI 入出力、ならびに WAN または LAN を介して映像/音声を放送制作用に収集する際に一般的に必要なるあらゆるプロセシング・ツールを1つにまとめました。
主な特徴
- 複数 Video-over-IP エンコーディング/デコーディング:4x/4x Raw / VC-2*,4x/4x JPEG2000*/**(マルチキャスト/ユニキャスト)モニタリング用に4x MJPEG*(マルチキャスト/エンコーディングのみ)1x H.264*(マルチキャスト/エンコーディングのみ)
- 内蔵スイッチング機構:スイッチング容量 40 Gbps,10 Gbit イーサネット×2および1 Gbit イーサネット×4(2基は PoE を含む)
- 各チャンネルのフレーム同期
- フレーム・フレージング、ライン・フレージング
- 各チャンネルの可変音声および映像遅延
- 各チャンネルの SRC を含むエンベディングとデエンベディング
- 各チャンネルの RGB 色補正およびプロセッサー・アンプ*
- エンベッダー毎に2基のサラウンド→ステレオ・ダウンミキサー
- Dolby® E Auto Aligner*
- クアッドスプリット・マルチビューワー*
- ウェーブフォームおよびベクトルスコープ・ディスプレイ*
- 各チャンネルにタイムコード・インサーション、テストパターン・ジェネレーター、ビデオ ID ジェネレーター
- タイムコード・ジェネレーター
- シンク・ジェネレーター,Ref GM 機能を持つ PTP Grandmaster*
- AV 同期計測*(Vistek® VALID8互換)
- ネットワーク・サウンディング*
*)オプション機能
**)4x J2K エンコーディング/4x J2K デコーディング.3G 信号の場合:2x J2K エンコーディング/2x J2K デコーディング/J2K は VC-2 との並列不可
WAN を介した Video-over-IP 素材収集
LAWO V__remote 4 は外部映像機器との接続用に4系統の 3G/HD/SD SDI 入力と4系統の 3G/HD/SD SDI 出力を備え、これらの信号と IP ストリームとの間の変換を行うように設計されています。これらのストリームは標準的な Layer 3 の IP LAN や WAN を介して伝送できます。V__remote 4 は複数のストリーミング・フォーマットで並列エンコーディングを行いますので、同一の信号を異なる用途に使用できます──例えばローカルな制作に RAW を、リモート・サイトに JPEG2000 を、モニタリングに MJPEG を、インターネット配信に H.264 を、等です。
この IP ベースのアプローチのおかげでLAWOの「VSM」制御/管理システムやその他の外部マスター制御システムを介して信号ルーティングを簡単に行うことができます。全機材がネットワークにつながっている限り配線の変更は不要です。本機はマルチキャスト能力を持つ真のネットワーク技術に基づいていますのでネットワーク内の複数の出力に簡単に信号を伝送できます。
V__remote4 のコーディング・エンジンは画質と信号伝送の信頼性への極めて高い要求に応えるように設計されています。
本機のきわめて頑強な J2K コーデック(信頼性の低い WAN 接続でも信号伝送を可能にする特別な保護アルゴリズムを持つ)ならびにその SMPTE2022-7 互換ポートのリダンダンシーによって、信号の有効性と質が確保されます。さらに、強化された保護スイッチングを実現するための LAWO の EPS 技術がハードウェアとネットワークの真のリダンダンシーを備えたシステム・デザインを可能にします。IP ビデオ・ストリームのフォーマットと品質は画質・遅延・帯域幅の間で最適なレシオになるように個別に設定できます。6基のイーサネット・ポートは内部スイッチに接続され、カメラ制御や RAVENNA ストリームのような IP トラフィック,あるいはオフィスやインターネット IP トラフィックも 10GBit を介して「トンネル」できます。
映像インターフェイス
- 映像信号入出力:3G/HD/SD-SDI入力(BNCコネクター)×4,3G/HD/SD-SDI出力(BNCコネクター)×4,3G/1080i MV/QS出力(BNCコネクター)×1,ローカルな MV/QS 監視用の DisplayPort×1
- 映像基準信号入出力:BB/Tri-Level,Loop thru,BB/Tri-Level 出力(BNC コネクター),IP
- 映像規格:
2.97Gbps 映像規格(1080p):
1080p 60Hz SMPTE-424M,425M Level A & Level B
1080p 59.94Hz SMPTE-424M,425M Level A & Level B
1080p 50Hz SMPTE-424M,425M Level A & Level B
1.485Gbps 映像規格(HD):
1080i 60Hz SMPTE-274M(4),-292M(D)
1080i 59.94Hz SMPTE-274M(5),-292M(E)
1080i 50Hz SMPTE-274M(6),-292M(F)
1080p 30/29.97/25/24/23.976sf
1080p 30Hz SMPTE-274M(7)-292M(G)
1080p 29.97Hz SMPTE-274M(8)-292M(H)
1080p 25Hz SMPTE-274M(9)-292M(I)
1080p 24Hz SMPTE-274M(10)-292M(J)
1080p 23.976Hz SMPTE-274M(11)-292M(K)
720p 60Hz SMPTE-296M(1),-292M(L)
720p 59.94Hz SMPTE-296M(2),-292M(M)
720p 50Hz SMPTE-296M(2),-292M(M)
270Mbps 映像規格(SD):
576i 16:9 and 4:3 SMPTE-259M(C)
480i 16:9 and 4:3 SMPTE-259M(C) - 映像基準:Analog Genlock High definition tri-level sync SMPTE-274M/296MまたはSD 1V BB SMPTE-170M/318M,SDI,IP-VidStream,IEEE1588 PTPv2+VideRef(RVまたはSMPTE2059*)
- リターン・ロス:SD:> 15 dB,HD:> 15 dB,3G-HD:>15 dB(5 MHz〜1.485 GHz)>10 dB(1.485 GHz〜2.97GHz)
- ケーブル長(Belden 1694A使用):SD:>350 m,HD:>180 m,3G-HD:>120 m
- 映像解像度:10ビット4:2.2
音声インターフェイス
- 音声信号入出力:MADI/AES10 オプティカル入出力(前面 LC コネクター.リダンダント・モード選択可)×2、SDI エンベデッド音声(BNC コネクター)イーサネット
- 音声基準信号入出力:BB/Tri-Level,WordCLK 入力(BNC コネクター,音声の位相合わせ専用)WordCLK 出力(BNC コネクター)
- 音声規格:SMPTE 299/48,MADI/AES10,RAVENNA/AES67
- 音声解像度:24 ビット
メタデータ
- ATC(LTC.VITC1,VITC2)SMPTE12M-2,バイナリー・グループ・データSMPTE 309,AFD SMPTE2016,クローズド・キャプションSMPTE334,VBIデータ・サービス/DTV descr. SMPTE334,Source-ID OBSspecial,Dolby E®メタデータSMPTE2020,ANSI/SCTE 104 SMPTE2010,DVB/SCTE VBI SMPTE2031,Teletext OP-47,User App ID DID C1&C4 (Y-HANC)(more on request)
IP インターフェイス
- GIGABIT イーサネット:4×RJ45 100/1000Base-T,2×POE,2+2リダンダント運用選択可*
- 10G イーサネット:2×SFP+,リダンダント運用選択可
- プロトコル:IPv4/UDP/TCP/RTP/RTCP,ARP,RSTP,LLD P,IGMPv2,DiffservTOS,IEEE1588 PTPv2(transparent clock)
- VLAN:ポート・ベースのVLAN1およびVLAN2、管理ポートを割り当て可能
- スイッチング容量:最大 40Gbps、映像および音声コンテンツのストリーミング=最大 10Gbps
*)将来のソフトウェア・リリースで対応
プロセッシング
- 映像のカプセル化(10ビット4:2:2):Raw(非圧縮)エンコーディングおよびデコーディング(SMPTE2022-6 vs. RV)またはVC-2(DiracPro-LL)圧縮エンコーディングおよびデコーディング、JPEG2000エンコーディングおよびデコーディング(VSF-TR01* vs. RV)
- シームレスな保護スイッチング(ヒットレス・マージ,SMPTE2022-7適合)
- RAWエンコーディングおよびデコーディング:4x ビデオ・エンコーディング・ビットレート=2.5 Gbps,1.25 Gbps.レイテンシー=< 1ライン
- JPEG2000エンコーディングおよびデコーディング:4xエンコーディング/4xデコーディング(HD/SD-SDI)2x エンコーディング/ 2xデコーディング(3G-SDI)ビデオ・エンコーディング・レシオ=typ. 5:1,10:1,20:1.ビデオのみのエンコーディングのビットレート=最高250 Mbps、レイテンシー=1〜2フレーム(エンコーディング時)0.5〜1フレーム(デコーディング時)
- MJPEGエンコーディング(8 ビット 4:2:2):4×ビデオ・エンコーディング(ステレオ音声付き)不定ビットレート、固定画質レベル、レイテンシー=< 2フレーム
- H264エンコーディング(8ビット4:2:0):1×ビデオ・エンコーディング(ステレオ音声付き)エンコーディング・ビットレート8 Mbps固定
- サムネイリング&PPM:入出力 JPEG サムネイルおよび PPM データ
- 音声のカプセル化:AES67およびRAVENNA音声ストリーム(エンコーディングAM824,デコーディングL16,L24,AM824)エンコーディングのビットレートはストリームに依存、同期動作のレイテンシー=< 2ms
- AV 同期(AUDIO/VIDEO):同期動作 < 2ms
映像/音声出力同期:外部基準クロックへのゲンロック、IP PTP マスター・クロックベースの基準へのゲンロック、SDI または IP 入力へのゲンロック
レイテンシー:映像処理レイテンシー=最大 100 ピクセル、クアッドスプリット・モニタリング=1 フレーム、音声レイテンシー(SRC 停止,同期動作)< 2 ms
管理と監視
- プロトコル:HTTP,SNMPv1,Ember+,NMOS IS-04*,Syslog
- ユーザー・インターフェイス:Embedded HTML5ユーザー・インターフェイス.V__fp 1コントロール・パネル(オプション)
- GPI:フィジカルおよびバーチャルGPI(Ember+を介する)
*)将来のソフトウェア・リリースで対応
電源
- 自動検出AC 100〜240 V(50/60 Hz)電源×2,IECインレット.< 130 W(30 W PoEを含む)
環境データ
- 保存環境温度:-20〜+70℃
- 動作環境温度:0〜+40℃
- 相対湿度:< 90%,結露なきこと
- 電磁環境:E2(EN55103-1,-2)
フレーム機構
- 寸法(H×W×D):44(1RU)×481(19″)×458 mm
- 重量:5.1 kg
仕様は予告なく変更されることがあります。
資料ダウンロード
-
LAWOビデオ製品 ブロッシャー (2.4MB)
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