LwcV3 ソフトウェア
Lightwinder Commander V3(略して LwcV3)はLWBネットワーク・システム内の任意のLWB-24/72シリーズ(総称して「LWBユニット」)に接続したWindows PC上で動作するアプリケーション・ソフトウェアで、LWB コメンタリー&コミュニケーション・システム全体の監視と集中制御を行います。
参考:LwcV3、LWB本体ファームウェアの各バージョンが同時期にリリースされたものではない場合、LwcV3が正常に起動しない、または一部の機能が動作しないことがあります。
Lightwinder Commander V3の特長
■ システム全体のモニター
LwcV3によって、ルーティング(音声,ビデオ,GPI)や各種パラメーター設定を全体的に把握することが可能となり、ダイアログのポップアップにより異常監視を確実に行うことができます。特に各LWB本体の電源と光パワーと温度の監視によって、電源やカメラ・ケーブルの不調やLWB本体が保証外の温度下に設置されていること(また、その予兆があること)が即座に分かるため、安心して運用できるだけでなく、LWB本体を故障から防ぐことに繋がります。また、コメンタリー・ボックス本線のオン/オフ状態を視覚的に確認することもできます。
■ 設定の集中制御
コメンタリー&コミュニケーション・システムとして使用する場合、音声のルーティングやモニターのクロスポイント・ゲイン設定などは煩雑になる場合がありますが、LwcV3にて集中制御を行うことで全体の見通しも良くなります。
• LwcV3ではすべてのLWBユニットに対して、本体操作と同様に、チャンネルまたはモジュール単位でのルーティング設定が可能になります。
• チャンネル・パラメーター:LWB本体の操作でも出力側からマイク・パラメーターを設定できますが、LwcV3があれば、手元のLWBユニットにはルーティングされていないマイク・チャンネルの制御も可能になります。
■ 設定のファイル化
• 保存と読み込み:LWB 本体にも簡易的なパラメーター保存機能はありますが、LwcV3によって設定をファイル化すれば、多数の設定を保存してロード(LWB本体へ書込み)できるようになります。複数の決まった設定から切り替えて使うような運用形態や、演者や題目に合わせて全体の設定を変更したい場合に特に有効です。
• オフライン編集:LwcV3にはハードウェア・プロテクション・キーを必要としないオフライン・モードがあり、オンラインのときと同じ操作による設定のオフライン編集が可能です。LWBシステムの運用プラン(現場の回線図)が決まった時点で、LWB本体を用意することなくいつでも設定ファイルを作成できるので、現場での作業が大幅に削減され設定の事前確認も容易になります。なおLwcV3の設定ファイルの形式はCSVなので表計算ソフトウェアやテキスト・エディターで開くこともできます。
■ 名称表示
LWB本体ではユニット名の冒頭16文字のみ(2バイト文字非対応)表示していますが、LwcV3ではユニット毎にユニット名、チャンネル毎にチャンネル名を付けて表示し、ファイルに保存することができます(CONTROL モードにて設定された名称はLWB本体にも保存されます)
■ コメンタリー・ボックス本線のリモート(強制)オン
コメンタリー・ボックスのフェーダーの上げ忘れによって本線がオフとなっている場合などにLwcV3にて本線を強制的にオンすることが可能です。
■ マイク・パラメーターの一括設定
LWB本体の操作では,同じ値であってもマイク・パラメーターはチャンネル毎またはユニット単位で設定する必要がありますが、LwcV3を用いれば、システム内のすべての(あるいは任意に選択した)マイク・モジュールの各チャンネルに対して、一括してマイク・パラメーター(値は同じ)を設定することができます。
PC要件:
□ OS:Windows 10(64ビット)
□ イーサネット(RJ45)ポート× 1
□ USB ポート× 1(イーサネット・ポートを使用せずに USB⇔イーサネット変換アダプターを使用する場合は×2)
□ XGA(サイズ 1,024×768ピクセル)以上のビデオ・モニター・ディスプレイ
□ マウス等のポインティング・デバイスおよびキーボード