KSL12
「KSL12」ラインアレー・モジュールは動作帯域幅全体にわたって120度定指向性の水平面ディスパージョン・パターンを生み出します。
本機は前面に10インチ・ネオジムLFドライバー2本、側面に8インチ・ネオジムLFドライバー2本を収容し、同軸のミッドハイ・セクションは8インチ・ドライバー1本を用いたMFホーンと専用ウェーブ・シェイピング・デバイスに搭載された3インチ・ボイス・コイル使用1.4インチ・イクジットHFコンプレッション・ドライバー2本を含みます。
本機が搭載するフライング・ハードウェアではテンションおよびコンプレッション・リギング方法が一体化され、キャビネット間のスプレー角を1度刻みで0〜10度にできる特許取得済みのワークフローが実現できます。
本機はd&b社製アンプリファイア「D80」の2チャンネルでアクティブに駆動されます。1つのチャンネルが10インチLFドライバーにパワー供給し、第2のチャンネルが、パッシブ・クロスオーバーが適用される残りの全コンポーネントにパワー供給します。
このコンポーネント配置によって隣接帯域がきっちりと制御されながらオーバーラップする滑らかなクロスオーバー・デザインが可能になり、一貫性のある均一で極めて正確な水平ディスパージョンをもたらします。
フロントとサイドのLFドライバーの配置のおかげで、シームレスな指向性制御はスピーカーが再生する最低周波数帯から18 kHz以上まで保たれます。
さらに、柔軟性を高めるために、また小さめのアレーが用いられてArrayProcessingが不要な用途に適応するべく、本機は2つのキャビネットをLineまたはArcモードで連結することができます。
キャビネットは耐衝撃・耐候PCP(Polyurea Cabinet Protection)仕上げが施された船舶用合板製です。フロント・パネルとサイド・パネルには音響的な影響のない撥水処理済み繊維で裏打ちした頑丈な金属製グリルが組み込まれています。両サイド・パネルには落とし込み式の把手が設けてあり、リア・パネルにも追加の把手があります。
アンプ
本機を駆動するにはd&b社製「D80」アンプが必要です。本機は2ウェイ・アクティブですので「D80」の2チャンネルを要します。
仕様・定格
システム・データ | |
周波数特性(-5 dB,標準モード) | 54 Hz〜18 kHz |
周波数特性(-5 dB,CUTモード) | 70 Hz〜18 kHz |
最大音圧レベル(フリーフィールド内1 m, IEC 60268ブロードバンド信号使用) | D80使用時:144dB |
D80アンプ毎のキャビネット数(ArrayProcessing) | 2 |
D80アンプ毎のキャビネット数(LineまたはArcモード) | 4 |
ラウドスピーカー・データ | |
コンフィギュレーション | 中〜大規模3ウェイ・ラインアレー・ラウドスピーカー |
定格インピーダンス | 8Ω(フロントLF) / 8Ω(サイドLF/MF/HF) |
パワー・ハンドリング能力,フロントLF(RMS/peak 10 ms) | 450/1,800 W |
パワー・ハンドリング能力,サイドLF/MF/HF(RMS/peak 10 ms) | 250/1,000 W |
定格ディスパージョン角度(水平) | 120度 |
スプレー角度設定 | 0〜10度(1度刻み) |
コンポーネント | 10インチ・フロントLFドライバー×2 8インチ・サイドLFドライバー×2 8インチMFドライバー×1 3インチ・ボイス・コイル使用1.4インチ・イクジット・コンプレッション・ドライバー×2 パッシブ・クロスオーバー・ネットワーク |
コネクター | NLT4 F/M×2 |
寸法および重量 | |
寸法(H×W×D) | 330×1,000×597 mm |
重量 | 58 kg |
仕様は予告なく変更されることがあります。
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