フランスのTDF GroupがRIEDEL社のMediorNet MuoN 技術をベースにカスタマイズされたMedia-over-IPネットワークを導入

RIEDEL Communicationsは、TDF Group（ラジオとテレビの伝送サービス、電気通信事業者向けのサービス、その他マルチメディアサービスを提供）が、RIEDELのMediorNet MuoNテクノロジーをパリ市内のファシリティーに導入したことを発表しました。TDF独自の運用とサービスのワークフローを満たすように構成された新しいマルチクライアント、media-over-IPネットワークのコンパクトなMuoN SFPは、非圧縮信号を処理するSMPTE ST 2110規格を利用して、従来のSDIフォーマットからの移行を可能にしています。

RIEDELのSFPベースのMediorNet MuoN IPゲートウェイは、SDI信号をIPにブリッジする実用的なインターフェイスをいくつか提供しています。 その小さなフォームファクター（SFP+、SFP28）によって3G/HD対応のMuoN A SFPは、10GE/25GEを持つ標準のIPスイッチに設置することができます。 ソフトウェア定義のモジュールはBNC、ファイバー、HDMIなどのさまざまな入出力構成が可能で、SMPTE ST 2110やST 2022-6などにも対応できるようになっています。　

TDFのmedia-over-IPネットワークは、HD解像度用としてIPスイッチに直接挿入するSFPタイプのMuoN Aシリーズだけでなく、UHDビデオ処理用ではRIEDELのVirtU 32 アグリゲーターに挿入して使用するSFPタイプのMuoN Bシリーズも採用しています。SFPごとに最大 2つのUHDチャンネルを持つRIEDEL MediorNet MuoNの高い粒度により、TDFはハードウェア障害に伴うリスクを低減しながら必要に応じてネットワークを拡張することができます。さらに、RIEDELのMuoNはRESTful APIに対応しているので、TDFは独自のニーズに合わせてシステムを簡単にカスタマイズすることができました。    

ダニエル・ロドリゲス氏はさらに次のように述べています。  
「メディア業界におけるテクノロジーの最先端を行くことが私たちのDNAにあり、この新しいmedia-over-IPネットワークはそれを反映しています。このマルチクライアントネットワークにより，フランスのマーケット全体がフォーマットに関係なくメディアコンテンツを安全にやり取りできるようになり、私たちの顧客がスムーズかつ安全にIPに移行できるようサポートします。 RIEDEL のMediorNet MuoNは、このネットワークに深く組み込まれ、全国規模での成功に不可欠なものとなっています」    

RIEDEL Communicationsの南ヨーロッパ担当セールス・ディレクターである、フランク・バーバー氏は言います。「私たちのMediorNet MuoNが、パリのTDFで新しい media-over-IP ネットワークのような最先端プロジェクトで利用されていることを嬉しく思います」   

「TDFのチームが迅速かつスムーズにRIEDELのテクノロジーを採用し、その利点をオーダーメイドのインフラに組み込んでいる事にも感銘を受けました。これによってサードパーティのデータセンターでも顧客との相互接続が可能になり、スペースと電力の両方のコストを削減しながら、品質とレイテンシーの面でend-to-endの信号チェーンを最適化することができるのです」。

（2022.11.9）

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