ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場 RIEDEL Boleroワイヤレス・インカムを採用

© Philip Vile

ロンドンの「サドラーズ・ウェルズ劇場」はBoleroワイヤレス・インカムを採用しました。
10,000平方メートルの建物ならびに隣接する「リリアン・ベイリス・スタジオ」の両エリアにて良好なコミュニケーションを確保しました。

ロンドンを象徴するローズベリー・アベニューにある同劇場は世界をリードするダンス公演の地の1つとして有名で、1,560席のメイン・オーディトリウムの舞台ではコンテンポラリーダンスやバレーが次々と上演されています。

同劇場は劇団に舞台を提供するだけではなく、オリジナル作品を生み出す所属アーティストたちの制作の場でもあり、地元で制作される沢山のショーもシネマ用に記録しています。
訪れる機材車もRIEDEL Artistシステムを搭載していて、同劇場のシステムと簡単に接続でき、制作現場に極めて高い利便性を生み出しています。

Boleroワイヤレス・インカムはこの広い劇場をわずか4台のアンテナでカバーします。
1台は舞台袖、2台目はオーディトリアム内、3台目はフライ・フロア（舞台側の高所）にあって、これは楽屋全部とバックステージ・スタジオもカバーします。
4台目はIT部門のインフラを使用して、カフェテリアとリリアン・ベイリス・スタジオ全体をカバーします。

通話エリアは技術窓口と楽屋やオーケストラ・ピットを含む区画をあまねくカバーし、またコンクリートの壁によってアンテナから遮断されているサドラーズ・ウェルズのスタジオ全てをカバーしています。

「サドラーズ・ウェルズのチームはBoleroのカスタマイズ機能をフル活用し、劇場のニーズに合わせてシステムを完璧にセットアップしました」
と、Riedel Communications社英国セールス・マネージャーNacho Lee。

「このチームはBoleroのプロフィール機能を使って、フルタイムのスタッフ・メンバーには各人がそれぞれにリクエストした専用のBoleroベルトパックを持たせています。
このようにして音量や画面輝度やクイック・メニューのようなパラメーターは各ユーザーの好みに合わせて設定されています」

サドラーズ・ウェルズの音響長Mark Noble氏は劇場のRIEDEL NSA-002Aインターフェイスを用いて極めて独創的なワークフローを考えました。
その1例として、BoleroはNSA-002Aを介して「舞台裏呼出装置」に繋がっています。
Boleroベルトパックの赤い「REPLY」ボタンに「舞台裏呼出装置」を割り当てました。
これによってステージ・マネージャーは自分たちがどこに居ても「REPLY」ボタンを使って容易に全楽屋とその他のバックステージ・エリアに舞台裏呼び出しを行うことができるのです。
別の設定を行えば、「REPLY」ボタンでBoleroベルトパックの輝度を切替えることができます。
同劇場のNSA-002AはWi-Fiにつながっている通信ネットワーク・スイッチ上にあるので、タブレット端末を使って設定を変更することも可能です。

「みんなは Boleroの駆動時間とカバーエリアと全体的なユーザーフレンドリーさに驚いています。それにBoleroベルトパック裏の「栓抜き」？？？も便利です。このシステムは私たちに素晴らしい効能がありました」と、Noble氏。

「新たにリリースされたBolero 2110 (AES67)モードではさらに高い柔軟性と拡張性が得られるでしょう。スタンドアローン・ライセンスに新しいライセンスがすでに含まれているのは素晴らしいことです。
私たちは将来性のある機材を探していました。それをBoleroに見出したのです」