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RTL Croatia放送局 スタジオHD化に伴いRiedel MediorNetを採用
クロアチア最大の放送局の1つ「RTL Croatia」はHD運用に向け、Riedel社のMediorNetリアルタイム・ネットワークとArtistデジタルマトリクス・インカムを選択しました。
100以上のPiP(picture-in-picture)ディスプレイを持つ大きなニュース・ルームおよびマスター・コントロール・ルームを駆動するために選ばれたのがMediorNetとArtistです。
2004年に設立された「RTL Croatia」は10ヶ国で61のテレビ局と30のラジオ局の権利を持つ、ルクセンブルクを本拠とするデジタル・メディア企業 RTL Groupの一部門です。
RIEDELは現地ディストリビューター/コンサルタントである「AVC Zagreb」社と協働しました。
「RTL Croatia」は、8つのチャンネルをHDするための4年間にわたるプロジェクトを終え、この最新HDチャンネル「RTL Adria」は1月に放送を開始しました。
「RTL Croatiaがスタジオのアップグレードのため、包括的なネットワーキング/ルーティング・ソリューションを要求してきた際、Riedelを薦めることにためらいはありませんでした」
と、AVC Zagrebのセールス・マネージャーJuraj Novina氏は語ります。
「MediorNetならばRTLのHDサービスに必要な、シームレスで信頼できる高品質の信号伝送 と コミュニケーションを提供できると私たちは確信していました。
さらに、MediorNetは数多くの現場運用で培ったノウハウで、RTLに将来のIP化への円滑な移行も約束します」
RTL Croatiaの首席技術役員Zoran Jankovic氏が付け加えます:
「私たちはかなり複雑な要求をしました。
つまり、分散化、高度の柔軟性、信号を光ファイバー上で伝送/ルーティングする能力です。
MediorNetはこういった要求事項に応えるだけではなく、それを凌駕することが私たちは直ぐに分かりました。更にMediorNetとArtistは信じられないほど設置が簡単かつ短時間でした」
RTLの新たなHD運用において、MediorNetとArtistは送出コントロール・ルームに、10系統の送出チャンネルと20基のサーバー、10台のロゴ・インサーター、
10台のサブタイトル・インサーター、そして70個のPiPディスプレイを含むマルチビュー・ビデオ・ウォールからなる信号伝送と、コミュニケーションのバックボーンとなります。
更に、20ヶの入力フィードとスタジオのカメラ、コンピューター・グラフィクス、ニュース送出を管理するプログラミング用のコントロール・ルームをサポートし、108個のPiPディスプレイを持つマルチビュー・ビデオ・ウォールも含みます。
送出に関しては、MetroNコアルーター1台とMicroNデバイス14台で構成されています。その内の6台のMicroNにはMultiViewerアプリを用いています。
制作系にはMetroNコアルーター2台とMicroNデバイス22台で構成されています。その内6台のMicroNにはMultiViewerアプリを用いています。
制作系はMediorNetネットワーク全体にわたって伝送される音声/映像信号のスムーズなルーティングと制御を可能にするために29台のSmartPanelによってサポートされます。
インカム機能に関してはArtist 1024マトリクス・フレーム1台とSmartPanel 23台で構成され、AES67準拠に基づいたコミュニケーションをもたらします。
「RTL Croatiaは、制作施設を構築する際に、多機能なだけではなく、来たるべきIPベースの運用にも考慮して設備更新した、最も新しい放送局です」
と、Riedel Communications社 東欧担当上級セールス役員Ismet Bozkurtは語ります。
「MediorNetの分散化デザインと制作の柔軟性は、シームレスなコミュニケーションを施設全体に提供するArtistと共に、RTL CroatiaのHD運営だけではなく、将来の拡充にも役立つでしょう」