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RIEDEL,Eurovision Song Contestに13年連続で巨大な光ファイバー通信インフラを提供

RIEDEL,Eurovision Song Contestに13年連続で巨大な光ファイバー通信インフラを提供

13年の伝統を途切れさせることなく今年もRiedel Communications社は世界で最も長く続く国際的テレビ放送歌唱コンテスト「Eurovision Song Contest[ユーロビジョン・ソングコンテスト:ESC]」に巨大な光ファイバー通信/信号分配システムを供給しました。63回目のコンテストは5月にポルトガルはリスボンのアルティス・アリーナ[Altice Arena]から生放送され、そこで分散化リダンダント信号接続と伝送を始めから終わりまで担ったのがRIEDEL MediorNetリアルタイム・メディア・ネットワークでした。MediorNetとの緊密な一体化を通じて,RIEDEL Artistデジタル・マトリクス・インカム・システムとBoleroワイヤレス・インカムがクルーと出演者たちに包括的で信頼性の高いコミュニケーションを提供しました。

60年を越える歴史を持つ「ESC」は世界で最も視聴される非スポーツ・イベントの1つとなっており、今年の放送では全世界での推定視聴者数は約2億に到達します。5月8日と5月10日の準決勝ならびに5月12日の決勝を含む3回の放送すべてについて、RIEDELはEBUとポルトガルの公共放送局「RTP」のためにこのショーの国際フィードを制作した「Videohouse」社に信号とコミュニケーションのバックボーンを供給しました。RIEDELは25人の現地技術チームでも制作をサポートしました。

「私はEBUとRIEDELの間の長期的な契約のセットアップに深く関わっていました」と「2018 ESC」の制作長Ola Melzig氏は語ります。「《ESC》を扱うのに充分な大きさのヨーロッパのOBトラックにはほぼどれもRIEDELのメインフレームが搭載されています。それはつまり100%互換にするには、このトラックに接続するあらゆるものはRIEDEL製機材である必要があるということです。それで、無線機やインカム・パネル,コメンテーター・パネル、認証システム、ファイバー・バックボーン、そして信号分配機材の納入は毎年固定されています。この契約をセットアップした意義はまさにここにあるのです。これは今年と将来のホスト放送局の両方にとってかなりの節約となりますから。こういったパッケージに加えて、私たちはRIEDELさんからITソリューション全体も購入しましたので、私たちの全体的なデジタル・システムについてはワンストップショップがあることになります。本当に完璧でした」

RIEDEL MediorNetバックボーンはMetroNコア・ルーター6台とMediorNet Modularフレーム24台とMicroN高密度メディア分配ネットワーク装置30台で構成されました。コメンタリー・ブース内のモニターとアルティス・アリーナ内のディスプレイとプロジェクターへのフィードを含めて、コメンタリーやインカム、信号分配、無線通信のための全映像/音声信号のフルリダンダントな分配を分散化コンフィギュレーションで配備されたMediorNetネットワークが確保しました。

「ESC」では初めて、RIEDELは約30箇国用のコメンタリー・ブースが自国視聴者にこのコンテストを放送するのをサポートするためにSIP(Session Initiation Protocol)に基づくソリューション一式を採用しました。Artist64インカム・メインフレーム4台とArtist CCP-1116コメンタリー・パネル40台がサポートするこのシステムは、コメンタリー・ブース用の回線IDを管理するためにAngelbird SSDドライブを搭載したCymatic AudioのuTrack24ユニットを使用しました。

さらに4台のArtist64メインフレームと100台を超えるArtist RCPおよびDCPインカム・パネルがサポートする頑丈なインカム・システムのおかげで,クルー間のコミュニケーションは楽になりました。フルリダンダント分散化コンフィギュレーションに構成されたこのArtistパネルは制作チームに配備した32個のBoleroベルトパックにBoleroワイヤレス・インカム信号を供給しました。BoleroのADR(Advanced DECT Receiver)テクノロジーは,わずか6台のAES67ネットワーク済みアンテナを用いて,クリアなコミュニケーションをアルティス・アリーナ全体にわたって確保しました。このArtistインフラは約600個のHyteraおよびMotorola TETRA携帯無線機もサポートしました。

さらに,RIEDELの関連会社「DECA」が、ゲストとクルーのアリーナへの入場をシンプルにし、セキュリティを高め、効率の良いビジター管理を提供すべく設計されたアクセス管理システムを提供しました。このシステムでは入場者には回転柵を通り抜けることが要求され、そこではRFIDチップを埋め込んだ認証カードが固定もしくは無線の読取り装置でスキャンされ、このRFIDデータはオンライン・データベースに照合されます。また,RIEDELは今回もパートナーの「TPO」社と協働してあらゆるスイッチやサーバーや170個のワイヤレス・アクセス・ポイントを含む包括的なIT/サイバーセキュリティ・インフラを報道センター内の最多2,000人のジャーナリストたちに提供しました。

Thomas RiedelとJon Ola Sand氏

「《ESC》は巨大な事業となりましたが、当社のチームはこのタイプの大規模で非常に複雑なチャレンジを生き甲斐にしています。VideohouseとRIEDELが今年のショーで見事にやってのけたことを正しく理解するために数字を挙げてみましょう──5,000個以上のボタンが200台の通信用パネルに分散していました、800人以上のインカム・ユーザーたちがいました、光ファイバー・ケーブルは最長記録更新とも言える46キロメートルでした」とRiedel Communications社プロジェクト・マネージャーBenedikt Leister

「プロデューサーの方々が来年のためにとっておいてあるものが知りたくて堪りませんが、私たちのMediorNet、Artist、Boleroのそれぞれの技術がその任務を遂行し、目眩くような、そして記憶に残るような番組を作るのに必要な頑丈で信頼できるインフラをお届けできるであろうことを確信しております」

以上の写真6点は© Ralph Larmann

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