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MSM Studio GroupがPMCスピーカーを使用してスイスの異才エレクトロポップ・デュオ「Yello」初のイマーシブオーディオアルバムを制作
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ミュンヘンを拠点とするMSM Studio Groupは「Yello」4年ぶりのニューアルバム『Point』をDolby Atmosでミックス、Pure Audio Blu-rayと、TidalやAmazonといったストリーミングサービスを通じてリリースされました。
1979年結成、ディーター・マイヤーとボリス・ブランクによるスイスの異才エレクトロポップ・デュオ「Yello」は、最新作『Point』Dolby Atmosバージョンをリリースするためにイマーシブオーディオを採用。アルバムはハイエンドなメディア制作を行うMSM Studio Groupによってミックスされました。
1991年にオープンしたMSMは最先端オーディオ制作の最前線に立ってきました。MSMでは2つのPMC(1つはステレオ、もう一つは5.1)を備えたマスタリングルーム、小規模な編集兼QCルーム、そしてホームシネマスタイルのスタジオからなる施設が、Dolby Atmos Musicのミキシングに特化してデザインされています。ここにはL、C、Rチャンネル用のPMC IB2Sスリーウェイスピーカーと、サラウンドチャンネルとハイトチャンネル用のDB1Sスピーカーがあるのです。
MSMのファウンダー兼マネージングディレクターのシュテファン・ボックはYelloと以前あるプロジェクトで仕事をしたことがあったので、ユニバーサルミュージックからアプローチを受け、Dolby Atmosで彼らの新作をミックスして欲しいと依頼を受けた際には喜びました。
「アルバムのデモを聴きYelloのボリス・ブランクと長時間対話をすることによって、彼らのアーティスティックな意図を正確に把握することができました」
とボックは言います。
「Yelloはスイス人らしい正確さをもって完璧に準備されたセッションノートとファイルを送ってくれたので、私は同僚のデヴィッド・メルクルとミュンヘンでDolby Atmosミックスに取りかかることができました。2組の耳と2つの異なるサウンドスケープへのアプローチがより良い結果をもたらすことが多いので、デヴィッドと私はこのようなプロジェクトで共同作業をするのが大好き。新しいことに挑戦するよう互いに働きかけ、それはとてもクリエイティブなプロセスになるのです」
ボリスは最終のミックスを確認するためにミュンヘンのMSMを訪れる予定でしたが、健康上の問題のため旅行をすることが叶いませんでした。その代わりにボックとメルクルはチューリッヒへ行き、Dolby Atmosを装備した施設があるチューリッヒ芸術大学でボリスがミックスを聴くことができるよう手配したのです。
ボリスはこの時の体験について、このように述べています。
「チューリッヒ芸術大学のDolby Atmosが装備された施設で、ニューアルバム『Point』を初めてフル3Dサウンドで聴くことができたのは素晴らしい体験でした。そこで聴いたサウンドへ驚きは、小さなボリスが初めてビートルズをステレオで聴いたときの驚き ー当時はモノラルとステレオとの間のことでしたーに匹敵したのです。シュテファン・ボックとデヴィッド・メルクルは新たなサウンドの次元において最善の注意を払いながら、まるで魔法のようにYelloサウンドを生み出した…私の見解ではね」
『Point』は2020年12月11日にリリースされ、MSM Studio Groupによって開発されたフォマットPure Audio Blu-ray(https://www.pureaudio-bluray.com)で入手することができ、TidalやAmazonといったストリーミングサービスでも聴くことが可能です。
「私たちはしばらくの間、特にPure Audio Blu-rayのコンテクストでイマーシブオーディオフォーマットを扱って来ました」
とボック氏。
「MSMスタジオのPMCを装備したDolby Atmos Mixingのサウンドは素晴らしく、われわれはそこで作業をするのが大好きなんですよ」
msm studio group
https://www.msm-studios.com