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MMGの新しいUHD/HDR中継車にLawo Audio-over-IPソリューションを採用
スポーツ、カルチャー、エンタテイメントイベントの制作および放送を専門とするドイツのMedia Mobil GmbH (以下、MMG)は、新たに主力となるUHD/HDRに対応した中継車「UHD1」をLawo AoIP オーディオテクノロジーで構築しました。
中継車には、48フェーダーのLawo mc²56 mkⅢが搭載されています。 このコンソールにはWAN対応した3台のA__stage 64 IPオーディオユニットが車内および外部ステージボックスとして配置されています。またRiedelシステム、EVS VIAビデオサーバーおよびビデオコントロールルームから送られてくる音声を、Lawo A__madi6 IP Gatewayユニットで取り込んでいます。
「UHD1」の総重量は15トン、全長9.50m、拡幅を広げると幅は4.50mあり、約40m²の制作エリアが確保されています。さらに中継車内には多くのワークスペースが設けられており、編集やグラフィック、EVSワークステーションとして使用することができます。MacMiniをベースに冗長化されたQLabオーディオフィードシステムは、Merging RAVENNAを介してA__UHD CoreにAES67で直接接続されているため、中継車はマルチトラックレコーディングにも使用することもできます。またこの中継車は、完全に冗長化されたUHD/HD衛星放送システムを搭載しています。
2020年11月から中継車の製作がスタート、Lawoは予定通り2021年11月に機器を納入~設置まで行いました。同月、この新しい中継車は、最大のトーク番組の1つであるMDR(中部ドイツ放送)の”Riverboat”の制作で初運用を行い、その後2021年11月26日にKIKA賞授賞式をエアフルトから生中継で行いました。
MMGライプツィヒのマネージング・ディレクターであるロバート・ヘンゼル氏は「Lawoを採用したのは偶然ではありません」と述べています。
「私たちは長年に渡りLawoのユーザーであり、そのソリューションで良い経験をしてきたので、UHD1 のIPオーディオシステムにLAWOを選ぶことは難しいことではありませんでした。もちろん他社のソリューションもよく調査しました。そしてまたLawoに決めただけのことです。mc²56 mkⅢを選択するにあたり重要なポイントは品質や機能性、信頼性だけでなく、コンソールのコンパクトなサイズと A__UHD Core phaseⅡによって、圧倒的な省スペース化と重量、そして消費電力を軽減できることでした」
新世代mc²56 mkⅢは、RAVENNA/AES67 ベースのA__UHD Core phaseⅡオーディオ・エンジンを採用。ライセンス方式で拡張可能なDSP機能は最大1024 DSPチャンネルまで対応する最もパワフルなオーディオエンジンです。また前に述べた通り、このコンソールはとてもコンパクトなサーフェイスなので、中継車内へのインストールにはとても最適です。また最新のIP映像制作環境に最適化されたLAWOのシステムフローは複雑な制作インフラのネットワークに対応、SMPTE2110、AES67/RAVENNA、MADIオーディオストリームについても完全なネイティブ対応です。
中継車内での作業にはスピードが求められます。それに対してパーフェクトに応えるためのmc²56 mk3の追加機能としては、リンクされたビデオストリームのLiveView™プレビュー、アップミックス、ダウンミックス、audio-follows-video機能、3D/イマーシブミキシングツール、パラレルコンプレッションやLawo AutoMixがあります。さらにトラッキングデータを利用したオートミックス機能のLawo KICK オプション 、そしてmc²56 mk3コンソールとWaves SoundGrid Extremeの統合により、サウンドエンジニアは膨大なWavesサウンドライブラリにアクセスすることができます。
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