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LAWO mc²36 mkIIを搭載した「Tonzauber」中継車がWoodstock of Brass Musicで音楽の魔法を生み出す

LAWO mc²36 mkIIを搭載した「Tonzauber」中継車がWoodstock of Brass Musicで音楽の魔法を生み出す

1969年に開催された伝説的なウッドストック」フェスティバルは、「平和と音楽の3日間」を約束したフォークとロックの野外イベントであり、今でも音楽史にその名を刻まれています。そして今日、オーストリアの「ウッドストック・オブ・ブラス・ミュージック」(WoB)は、その象徴的なイベントに遊び心を加えて敬意を表しています。 2011年からオーストリア北部の魅力的な町オルトで毎年開催されているWoBは、ヨーロッパ最大の野外ブラスバンド・フェスティバルとして高い評価を得ています。 6月下旬に4日間にわたって開催されるこの祭典は、アメリカからインスピレーションを得たもので、8万人を超える音楽ファンを迎え、伝統的なものから現代のブラス・ミュージックまで、130のバンドの演奏に酔いしれます。 特に、2015年以来、このフェスティバルのハイライトとなっている「アンサンブル・プレイング」で、20,000人ものミュージシャンが団結する畏敬の念を抱かせるスペクタクルです。 

オーストリアのレコーディング・スタジオ 「Tonzauber」 は、独自のレコーディング/中継車でツインのメインステージを担当しました。この車両のオーディオ機器の中心となるのは、統合プロセシングを備えたLawo mc²36 MkII オーディオ・ミキシング・コンソールです。A__UHDコアにより、48 kHzと96 kHzの両方で利用可能な256のプロセッシング・チャンネルを提供し、最も壮大なオーケストラ制作にも最適です。このオールインワン・ミキサーは、ST2110、AES67、RAVENNA、Ember+プロトコルをネイティブにサポートしています。最大864チャンネルのI/O容量とローカル接続により、mc²36 mkIIは幅広い接続性を提供します。 

ヨーロッパ最大の野外ブラスバンド・フェスティバル『Woodstock of Brass Music』

サウンド・エンジニアであり「Tonzauber」の創設者であるゲオルク・ブルディチェク氏は、自身の経験を次のように語っています。 
「今年のウッドストック・オブ・ブラス・ミュージックでは、4日間の制作期間で35組のバンドをレコーディングし、そのうち16の演奏をオーストリアの公共放送ORFがテレビとラジオで生中継しました」  
ブルディチェク氏は、「ツイン」メインステージの複雑なロジスティクスについてこう説明しています。 
「ステージの2つのセクションのうち1つは常に上演していて、コンサートとコンサートの間にわずか5分の休憩があります。どちらのステージも中継車1台で対応するため、綿密な準備がキーとなりました」 
フェスティバルの期間中は効率性が最優先され、3人の専任チームがすべてをスムーズに進行できるよう努めていました。 チームメンバーの1人が、情報を収集し、ラインアップとチャンネル割り当てを迅速かつ意図的に調整できるようにし、2人のメンバーが交代でミキシング・コンソールを担当しました。 

ミキサー構成は、ステージの各ツイン・セクションにフェーダーを常時アサインできるように設計されており、すべてのチャンネルは拡張されたmx GUIを介してメイン・コンソールからは独立してアクセスできるようになっています。このセットアップにより、1つのバンドのライブ・ミキシングを行いながら次のバンドの準備をすることができ、チャンネル・ラベリングからPFL2を使ったラインチェックまで、2台目のワークステーションでMerging Anubisを介してモニタリングすることができました。 

すべてを円滑に進めるためには、柔軟性があり先進的な技術が不可欠であるため、HBS はさらに、9月15日のIBCでの正式発表前にLAWOのHOME Appsを活用することにしました。マイクロサービス・ベースのHOME Appsは、1Uの高水準サーバーで実行され、最も機敏な組み合わせで使用することができると同時に、HBSのスペース、重量、エネルギーを節約も可能になります。 

ブルディチェック氏はこのコンソールの並外れた柔軟性とDSP処理能力を次のように強調しています。 
「LAWO mc²36 mkIIは、同時に140チャンネル以上を滞りなく処理しました。メインステージからの信号伝送はMADIに依存しており、ステージごとに1つのMADIストリームと、一部のバンドによってはDanteストリームが使用されていました。ステージ再度のフロントエンドはdirectoutのProdigy.MPが搭載されており、さまざまな追加のアトモスフェリック・マイクとアナログ・バックアップ信号用に2台のLAWO A__Mic8で補完しました」 

結論として、ブルディチェック氏はこう話します。 
「LAWO mc²36 mkIIは、Woodstock of Brass Musicなど、一流のコンサートやフェスティバルのレコーディングと放送におけるもっとも厳しい条件を満たし、不可欠なツールであることを常に証明しています」 
 
(2023年10月)

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