【LAWO】エディスコーワン大学の放送教育を向上 — VSM、HOME、mc²36を導入
西オーストラリア州パースに位置するエディスコーワン大学(ECU)は、業界に即した教育、実践的な学習、そしてジャーナリズムと放送メディアにおけるイノベーションに注力していることで知られています。同大学はこのほど、シティキャンパスに新しい放送施設を整備しました。この施設は「教育第一」の環境として設計されながらも、実際の制作現場の基準を忠実に反映しています。ECUの使命は、学生に実戦経験を提供し、現代の制作スキルを習得させ、創造性、協調性、そして批判的思考を養うことにあります。
LawoのパートナーであるPAT社、およびシステム全体の納入と統合を担当したシステムインテグレーターのDiversified社との協力により実現したこの設備(主任放送コンサルタントはTechniq Media社)は、IPインフラ向け管理プラットフォーム「HOME」と、放送制御・ワークフローの包括的ソリューション「VSM(Virtual Studio Manager)」を中心に据えています。これらが連携することで、完全に統合された将来対応型の放送環境を実現しました。さらに、音声制作コンソール「mc²36」がコアコントロールおよびオーディオエコシステムを完結させ、学生はプロの放送施設で使用されているワークフローと技術を学ぶことが可能になりました。計画当初から、新インフラには「講義、リハーサル、制作のために迅速かつ確実に準備ができ、かつ技術的経験のレベルが異なるユーザーでも利用しやすいスタジオ環境」が求められていました。

エディスコーワン大学のスクリーン・メディア部門のアカデミックリード、アンドレア・バーンズ氏はこう語ります。
「現在のスタジオは、まるでNASAの管制室のようです。プロのニュース番組や制作会社からも羨ましがられるような機能を実現しています」
「HOME」は施設のAoIP(Audio-over-IP)インフラの基盤として機能し、mc²36コンソールやネットワーク上のオーディオデバイス全体で、集中化された検出、管理、セキュリティ、リソース割り当てを提供します。ST 2110、AES67、RAVENNAのサポートを含むAoIPリソースを透過的かつ確実に管理することで、学生は深い技術知識がなくても高度なIPオーディオワークフローを扱うことができ、講師には安定して予測可能な教育環境を提供します。
HOMEの上に構築された「VSM」は、放送制御およびオーケストレーションのレイヤーとして機能し、マルチベンダーで構成されたスタジオの技術スタックを統合します。映像ルーティングはUltrix FR5が担い、IP映像の伝送と同期はRiedel HorizonおよびRiedel MicroNによって提供されています。VSMは、デバイス制御、ルーティングロジック、タリー管理、スタジオの状態遷移を単一の操作インターフェースに統合します。HOMEで管理されたオーディオリソースと直接連携することで、音声、映像、周辺機器など施設のすべての要素がコヒーレント(一貫した)システムとして動作することを保証し、講師や学生には教育ワークフローに合わせた明確な操作モードを提示します。


「mc²36」コンソールは、プロフェッショナルなオールインワンの音声制作環境を提供します。A__UHD Coreプロセシング技術を搭載し、384のDSPチャンネル、864の入出力チャンネル、そして主要なあらゆるAoIP規格へのネイティブIPサポートを実現しています。カラーTFTフェーダーディスプレイ、タッチセンサー式ロータリーエンコーダー、フルHDタッチスクリーン、ラウドネスメーターなど、ユーザー中心のインターフェースは、学生に視覚的に豊かで直感的な操作体験を提供し、大規模な放送施設の環境を忠実に再現しています。
施設全体を通して、LUX(Lawo Unified Experience)の理念が、一貫したロールベース(役割ベース)のユーザー体験を保証します。VSMのデスクトップインターフェースと専用の50ボタンパネルは、「講義」「制作」「リセット」といったスタジオのプリセットや操作モードに割り当てられており、講師はワンアクションでコントロールルームの準備を整えることができます。この「ボタン一つでスタジオ準備完了(Push-button studio readiness)」という仕組みは、認知負荷を軽減し、ミスを最小限に抑え、実践的な学習成果への集中を最大化します。

ECUにとって、HOME、VSM、mc²36の組み合わせは、「本物の実戦経験の提供」「現代の放送ワークフローにおけるプロスキルの育成」「アクセシビリティが高く構造化された学習環境の構築」という教育目標に完璧に合致しています。学生は早い段階からIP中心の制作インフラに触れることができ、講師は予測可能で再現性のあるワークフローの恩恵を受けることができます。Lawoの技術を核とすることで、ECUはプロフェッショナルグレードでありながら、次世代のメディアプロフェッショナルを育成するという使命を果たすために特別に構築された、放送トレーニングスペースを運営しています。

バーンズ氏は次のように締めくくっています。
「チームが技術的な精度と学生のポテンシャルの両方に目を向けて取り組んだことが、このコラボレーションを真の成功に導きました。彼らも私たちと同様に、このシステムが学生たちに切り拓く可能性に胸を躍らせています」
(2026.3.26)
写真提供:Techniq Media
写真内の人物:
(VSMの放送プリセット機能を活用する様子)
Dylan Curtois氏(Diversified社 コミッショニング・チームリード)
(Lawo mc²36で作業する様子)
Andrew Silberstein氏(ECU シニア・テクニカル・オフィサー)
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