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中国最大の放送局 CCTV は4K/UHDおよびIP化への取り組みの一環として、LAWO mc²96を同国初導入

中国最大の放送局 CCTV は4K/UHDおよびIP化への取り組みの一環として、LAWO mc²96を同国初導入

4K/UHDおよびIP化への意欲的な取り組みの一環として、中国最大のTV放送局「CCTV」は中国で初採用となるLAWO社のフラッグシップ・コンソールmc²96を北京のCCTVのNo.8 Studioに導入しました。

このプロジェクトは、CCTVとしてはIP技術を用いて4K/UHDにアップグレードした2番目のスタジオとなりました。No.8 Studio内のmc²96とさらに2台のLAWO mc²シリーズ・コンソールはCCTVのためにすでにLAWO社が構築したAoIPソリューションを実現して国際的放送局という注目される舞台で安全性と安定性を実証しています。

「CCTVのNo8 Studioの音声システムの改修は私たちの長年のパートナーNDTによるもので、2019年の1月中旬に完了しました」とLAWO社システム・エンジニアSam Zhangが語ります。

「完了すると直ぐに大きなミッションが与えられました。「CCTV春節聯歓晩会」の放送です。これは130億人が観る旧暦の大晦日の最大の生番組です。No.8 Studioは4K/UHD信号を制作し「春節聯歓晩会」が初めて4Kで放送されました。この新しいシステムは仕事を完璧にこなしました」

「CCTVのオーディオ・エンジニアは躊躇することなくAoIPを選びました。というのも彼らはIPが未来であることを信じ、LAWOのテクノロジーとサポートを信頼しているからです」とLAWO北京オフィスのシステム・エンジニアBai Shiが付け加えます。

沢山の音楽番組やフルバンドがここで収録されますので、No.8 Studio用の新しい音声システムは放送用の56フェーダーのmc²96、FOH用の32フェーダーのmc²56、モニター用の40フェーダーのmc²36による3台のmc²コンソールによって構成されます。これらのコンソールは<300ch以上のアナログおよびAES3の信号フィード>と<2台のIPスイッチを介した10系統のMADIフィード>を共有します。また、LAWOのPower Core IPルーター5式と A__madi4ユニット2式がベースバンド信号をRAVENNA/AES67ストリームに変換し、またその逆の変換も行います。AoIPがなければこのように多数の信号処理をすることは困難であると同時に多額の設備費用がかかるものとなるでしょう。

CCTVは運用における信頼性を極めて重要視しており、mc²96とmc²56のHDコアは両方ともリダンダント可能なDSPおよびルーター・カードを装備しています。mc²96はバックアップのFOHフィードも提供しますが、mc²56は対応するライブのバックアップ・フィードをもたらします。

No.8 StudioのRAVENNA/AES67ストリームはSMPTE ST2022-7ヒットレス・マージ・プロトコルによって保護されており、2つの同一IPネットワークがシステムの2重化を実現しています。Power Coreはmc²96とmc²56の2つのHDコアを接続するMADI入出力も提供します。万一これらのスイッチが不調になった場合、両方のミキシング・コンソールはボタンを1つ押すことで重要な信号をMADI経由でPower Coreからも受けることができます。

No.8 Studioの5台のPower Coreステージボックスのうちの2台はフライトケースに収められてスタジオ内に置かれており、全アナログ信号は光ファイバーを介してスタジオ内から音声ラック室へ供給されます。このため50メートルの距離を伝送しても音質が劣化することはありません。

音声ラック室内の残りの3台の Power Core はワイヤレス・マイクやEFX、VTR、EVS、EXTの各信号用にアナログおよびAES3入出力を提供するのに用いられます。2台のLAWO A__madi4 ユニットは、Avid HD-MADIオーディオ・インターフェイスを介して、スタジオ内の2台のAvid Pro Tools HD2ワークステーション用のAoIPインターフェイスとして機能します。

SMPTE 2110準拠のA_madi4 は、分散配置・接続が可能であり、ネットワーク化されたシステム内での音声入出力容量を一時的にも恒久的にも拡大可能であり、将来的なシステムの変更に容易に対応できます。また本機は2つのMADIポートをサポートし、また制御用のイーサネット・ポートを備えます。

2台のA_madi4ユニットは音声システム用のPTP(Precision Time Protocol)クロック・マスターとしても機能しています:スタジオ内の映像システムからワードクロックを受けてそれをAoIPネットワーク用にPTPに変換します。

「私たちはA_madi4が優れたPTPグランド・マスター機材であることを見出しました」とSam Zhang。「単体のPTPグランド・マスターとしては設計されてはいませんが、AoIPプロジェクトをいくつか納入するうちに、この製品がPTPグランド・マスターとして完璧に動作することに気付いたのです。現在、このスタジオは日々の通常作業──ほとんどは歌手と楽団がいる音楽番組です──を扱っています。CCTVのオーディオ・エンジニアの方々はこの新しいシステムに満足しています。強力で柔軟であるだけではなく、ルックスも素晴らしいですからね」

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