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高崎芸術劇場様にd&b audiotechnik V-Seriesが導入されました
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高崎芸術劇場は新しい高崎の都市文化を創造・発信する劇場として高崎東口にオープンしました。
1961年に建設された群馬音楽センターの継承施設としてだけでなく、より様々な音楽や舞台芸術公演に対応できるように大劇場、スタジオシアター、音楽ホールと3つの異なったホールと9つのリハーサルルームが一体化した複合的な芸術劇場になりました。
大劇場
キャパ2,027席の大劇場は群馬交響楽団の本拠地として利用され、豊かな響きを特徴としています。
採用されたのはd&b audiotechnik V-Series プロセニアム・センターへ V8×6、V12×2、V-SUB×1がフライング、プロセLRにも V10P が2対向フライングされています。
サイドLRにもV8×8対向、V12×2対向、V-SUB×2対向がフライングされていますが、プロセ、サイドはすべて収納できるようになっています。
移動型で J-SUB ×3対向とインフィルとして V10P ×2がスタックされているのでパワフルな低域を届けることができます。
バルコニー補助として 8S ×6、ステージ・フロントに 8S ×9、アンダー・バルコニーに 5S ×8、2F客席補助に 8S ×7、ウォールに 8S ×32、効果用集中シーリング・スピーカーに E12 ×7、Bi6-SUB ×1が設置されています。
アンプは D80、D20 が採用され、アンプ室と音響調整室からネットワークで接続されています。
デジタル・コンソール ヤマハ RIVAGE PM7 から24ビット/96 kHzのままデジタルで接続されているのでノイズのない高音質を提供しています。
音響調整室からパワー・アンプの状態を監視することができ、演目に合わせて調整されています。
全ホールで他社製スピーカーも統一して駆動して監視制御、補正調整などの運用性を向上しています。
スタジオシアター
スタジオシアターは客席をフラットにすることができ、演劇・舞踊・能などの多様なパフォーマンスだけでなく、オール・スタンディングで1,000人のキャパのライブハウスとしても使用することができます。
こちらにも V-Series が導入されました。ステージの奥行きは3間、5間、7間と催し物によって変更でき、あわせてスピーカーの吊り位置も変更できます。V8×10,V12×6,J-SUB×6とインフィルとサイドフィルに E12×4,B6-SUB×2,ウェッジモニターに MAX2 ×6が用意されています。
センタースピーカーとして E12D+E8×2がフライングされています。
ライブハウス運用としてのラインアレイ状態と芝居や講演会など小劇場としてポイントソース的な組み合わせができるようになっています。
仮設ウェッジモニターを壁側のギャラリーに取り付けることも考えて配線や金具が工夫されています。
スタジオシアターでは映画の上映会も行われています。
音楽ホール
音楽ホールはリサイタルや室内楽に最も適した412席で、どの座席からも舞台を近くに感じられ、本格的な響きにこだわっています。
生の響きを伝えることが重要視されてスピーカーを露出せず設置されました。
メイン・スピーカーにコラム型ラインアレイ・スピーカー 24C をウォールマウント,ディレイ・スピーカーとステージモニター用にコラム型ポイントソース・スピーカー 16C が採用されました。
リハーサル室
リハーサル室のスピーカーも露出せず壁面に 24C+24CE がウォールマウントされています。
高崎芸術劇場は2019年9月20日に群馬交響楽団・大友直人指揮『ベートーヴェン交響曲第9番』でこけら落としされました。
高崎は伝説のバンドBOØWYを輩出した街でもあります。この劇場から新しい作品やミュージシャンが生まれることが楽しみです。
高崎芸術劇場
Web Site:https://takasaki-foundation.or.jp/theatre/
写真提供:高崎芸術劇場
ヤマハサウンドシステム(株)導入事例 Web Site:
https://www.yamaha-ss.co.jp/halls-in-japan/gunma-takasaki-city-theatre.html?