戸田音響サービス様 導入事例 〜d&b audiotechnik「XSL」がもたらした音質クオリティの向上と、フットワークの軽さを両立する自社保有への進化〜
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埼玉県戸田市に本社を置き、大規模ホールツアーから地域イベントまで幅広い音響サービスを手掛ける戸田音響サービス様。コロナ禍以降の業務回復と新規案件の増加に伴い、自社保有の基幹スピーカーシステムとしてd&b audiotechnikの「XSL」を導入されました。多様な現場へ乗り込む同社が、なぜXSLを選定したのか。導入の背景や選定の決め手、現場運用における変化について、取締役兼技術部 部長の阿部様にお話を伺いました。
コロナ禍後の案件増加とレンタル依存からの脱却
イベント需要の急速な回復に伴い、保有機材の物量不足と外部レンタルコストの増加が課題となった戸田音響サービス様。現場の機動性を損なわず、より上位の案件に対応できる新たな基幹システムの導入が急務となっていました。
今回のプロジェクトにあたり、導入前の背景や現場・社内でのリクエストについてお聞かせください。
コロナ禍からの回復に伴い新規クライアントの案件が大幅に増えたことで、従来のパーセットだけでは現場の物量を賄えなくなっていました。外部からのレンタル機材で対応する回数が急増していたため、稼働率の高いメインシステムを自社保有し、経済的・運用上のメリットを高めることが課題でした。現場からは、大型出力と高い音響品質を確保しながらも、多様な現場へフットワーク良く持ち運べる可搬性を備えたシステムが強く求められていました。単に大型の機材を増やすだけでは、積み込みや設営の負担が大きく、同社の運用スタイルに合致しなかったのです。


全社員による厳格な試聴会を経て満場一致で選んだ信頼の音質
主要5〜6ブランドを集めた比較試聴会を実施。音質面だけでなく、現場での可搬性や運用のしやすさを総合的に評価した結果、全員が納得できるシステムとしてd&b製品が選定されました。
数あるスピーカーの中から、なぜ最終的にd&bを選定されたのでしょうか。
社内で5〜6ブランドを候補に挙げ、全社員が参加する試聴会を行いました。一度は2候補ほどに絞り込んだものの、音の回り込みや音圧の余裕、可搬性などの面で懸念が残り、社内の意見が割れていました。そこで改めてd&bを候補に含めて比較検討を行ったところ、他ブランドで感じていた課題が一気に解消されたのです。重量や車両への積み込み、アンプの電源条件といった制約を考慮しても、音質のクオリティと運用の安心感において全社員が「これなら間違いない」と納得できました。コスト面では他候補より高価でしたが、導入後の妥協や後悔を避け、長期的に信頼して使える機材を最優先に判断しました。
実運搬を想定した丁寧な検証と長年のパートナーシップ
導入決定前に実機による積み込みや音出しの検証環境を用意したオタリテックのサポート。長年の取引で培われた自社の事業規模への理解が、導入決定の後押しとなりました。
オタリテックの提案や、プロジェクトを進めるにあたっての対応はいかがでしたか。
最終判断の前に、社員が実際に機材に触れ、フライトケースの積み込み作業や音出しの確認が行えるよう環境を整えてもらったことが非常に助かりました。ケースの選定や車載方法など、現場の運用に即した具体的な提案をしていただき、導入後のイメージが明確になりました。また、以前から「Q1」を運用していた経緯もあり、オタリテックは当社の業務内容や現場の規模感を熟知してくれています。大規模なフラッグシップ機材を押し付けるのではなく、当社の主力であるライブや舞台案件のスケールに最も適合する「XSL」を提案してくれた提案力と、長年のサポート体制を高く評価しています。
音響クオリティの飛躍的な向上と現場からの高い満足度
懸念されていた設営時の重量負担を上回る優れた製品価値を発揮。音質クオリティの向上により、現場でのパフォーマンスと作業スピードの両立を実現しています。




導入後、現場の操作や運用面ではどのような変化がありましたか。
導入前は、6台スタック時の重量や現場スタッフへの作業負荷を懸念する声もありました。しかし実際に運用を開始すると、高い音響品質と設営のしやすさに対する評価が高く、現場からの不満は一切出ていません。圧倒的な音の明瞭度と十分な出力の余裕が得られたことで、提供する音響サービスのクオリティが大きく向上しました。また、既存のQ1で培ってきたノウハウをそのまま活かせるため、オペレーションの戸惑いもなく、安全かつスピーディーな仕込みを行えています。
日本の現場環境に即した機器展開と継続的なサポートへの期待
対応案件のスケールアップを果たした同社。今後のシステム拡張を見据え、国内の電源環境にマッチした機器展開や技術サポートへの期待が寄せられています。
今後のシステム運用やオタリテックへの期待についてお聞かせください。
導入したXSLにより、従来以上に規模の大きな案件や質の高い要求に応えられる体制が整いました。今後は高い稼働率を維持しながら早期の投資回収を進め、自社保有による収益性の向上を目指していきます。また、日本の現場環境では100V電源での運用機会が多いため、省電力でありながら十分なパワーを確保できるミドルクラスのアンプ(D25等)の提案にも期待しています。今後も現場の条件に応じたシステム構成について随時相談させていただきながら、末永いサポートをお願いしたいと考えています。

