川口総合文化センター「リリア」様 導入事例 ~d&b audiotechnikによる全館ブランド統一と、制御・運用の飛躍的な一元化を実現~
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2026年4月のリオープンに向け、建物の大規模改修を実施した川口総合文化センター「リリア」様。改修に伴うスピーカーシステムの全面的刷新にあたり、メインホール・音楽ホールの主要スピーカーにd&b audiotechnik製品を選定されました。今回は、導入の背景や選定の決め手、そして全館システム統一によってもたらされた運用面での具体的な変化について、ホール音響担当の藤木様にお話を伺いました。
老朽化とメーカー混在の解消に向けたスピーカーシステムの刷新
大規模改修に伴い、既存スピーカーの更新と運用課題の解決が急務となった川口総合文化センター「リリア」様。改修前は複数のメーカーが混在しており、音質や操作性の一貫性を確保することが大きなテーマでした。
今回の改修プロジェクトにあたり、導入前の背景や現場・社内でのリクエストについてお聞かせください。
建物の大規模改修に伴い、スピーカーシステムを全面的に刷新することが決定したのが起点でした。改修前はプロセニアムスピーカーにd&bのV8、サイドには別メーカーの製品、その他のエリアにも異なるブランドが入るなど、メーカーがバラバラな状態でした。そのため音質も統一感に欠け、運用面でも扱いづらさを感じていたのです。今回の改修を機に、常設スピーカーのメーカーを統一することで、音質や操作系統に一貫性を持たせたいと考えていました。また、残響が多い音楽ホールにおいては、ラインアレイなどの明瞭度が高く、特にトークが聞き取りやすいシステムへの刷新が求められていました。

試聴会での比較と長年培った運用の慣れが選定の決め手に
各社のスピーカーを検討する中で、同館ではメインホールでの比較試聴会を実施。音質面の優位性に加え、スタッフの習熟度やソフトウェアによる管理性の高さが評価され、d&bの採用が決定しました。
数あるブランドの中から、なぜ最終的にd&bを選定されたのでしょうか。
メインホールで3社を招いた比較試聴会を実施し、実際の音を聴き比べた結果、クリアな音質がリリアに最も適していると感じました。音質の明瞭度が高いため、残響の多い音楽ホールにおいても非常に有利だと判断しました。また、改修前からプロセニアムでd&bのVシリーズを使っていたことや、自社の機材チームおよび他館での運用を通じてスタッフが扱い慣れていたことも大きな理由です。統合管理ソフトウェアであるR1の操作にも以前から触れていたため、他メーカーを一から導入するよりも運用の効率化が図れると考えました。


高度なキャンセリング性能と丁寧なアプローチへの信頼
オタリテックの提案内容と、長年にわたる現場サポートの実績。技術的な裏付けと手厚いコミュニケーションが、プロジェクト推進の大きな支えとなりました。
オタリテックからの提案内容や、プロジェクトでの対応についてどのように評価されていますか。
試聴会の際、カーディオイド技術によるキャンセリング性能を実際に実演していただき、ホールの残響に対して極めて有効であると感じました。メインホールに導入したXSLはもちろん、音楽ホール用の移動型スピーカー(T10/B4)についても、ステージ設置時のサイズ感やバランスが妥当であると納得できました。また、改修前からプロセニアムのチューニングなどを担当してくださっているオタリテックの武津さんをはじめ、技術提案やインフラ面の打ち合わせなど、細やかにご相談に乗っていただき大変助かりました。メインホールのインフィル設置位置や移動型システムの構成など、実践的な助言をいただけたことも大きな安心感につながっています。
R1による一元管理とカーディオイド効果がもたらした現場の革新
全館でd&bシステムへ一括統一したことにより、操作卓からの集中コントロールが可能に。舞台上の静粛性向上やセットアップの簡略化など、運用の現場には大きな変化が生まれています。

導入後、操作や運用面ではどのような具体的な変化がありましたか。
以前はメーカーごとに異なるプロセッサーを使用していたため、個別操作が非常に煩雑でした。導入後はd&bのシステムとして1つのPC画面上(R1)でミュート、レベル調整、グループ設定が一括して行えるようになり、制御のしやすさが飛躍的に向上しました。シグナルフローも可視化されているため、トラブル時の状況把握も容易です。さらに、カーディオイド設計によって舞台上への音の回り込みが抑えられ、ステージ上の静粛性が高まったことでオペレーションが非常にやりやすくなりました。また、メインホールと音楽ホール間でスピーカーを移動した際も、アンプ(D40)のプリセットを変更するだけで即座に最適な状態で使用できる点も非常に便利です。デフォルトの状態で優れた音が得られるため、イベントごとのチューニングでEQ修正に悩む時間も大幅に減少しました。
今後の運用効率化と継続的なサポート体制への期待
ハードウェア・ソフトウェアともに高次元で統合された新システム。今後の更なる使いこなしに向けたサポートや、運用の高度化に対する期待について伺いました。
今後、システムやサポート体制に対して期待されることについてお聞かせください。
ノートPC1台で客席からでもコントロール完結できる現在の環境を活かし、ソフトウェア制御による準備時間の短縮やコスト削減をさらに推し進めていきたいと考えています。一方で、ソフトウェアの高度な機能や詳細な設定方法に関しては、より分かりやすい解説資料や情報へのアクセス手段が拡充されると大変助かります。今後もメンテナンスや運用の課題が生じた際には、オタリテックの皆様に相談させていただきながら、安定したホール運用を維持していきたいと期待しています。















