取扱製品の最新情報やお役立ち情報をお届けする「オタリテックだより」スペックシートでは伝えきれない製品の魅力を営業チームが語ります!今回ご紹介するのは、RIEDELインカムの最新トークパネル『RSP-1232HL』と『RSP-1216HL』
1200シリーズインカムパネル
1200シリーズは、RIEDELでは初の「レバーキー」を採用した最新モデルです。1232HLは2Uで32キー、1216HLは1Uで16キーのレバーキーを装備しています。
従来通りのAES3デジタル接続に加えてSMPTE 2110-30(AES67)のIP接続を標準採用しており、いま話題のIPリモプロ需要に応えた仕様になっています。
それでは早速、見ていきましょう!
ハイブリッドレバーキー
1200シリーズの最大の特徴はレバーキーにあります。一見すると普通のレバーキーのようですが、実は中にロータリーエンコーダーも組み込まれています。
レバーキーではTalkやListen、Muteなどの操作が可能です。また内部のロータリーエンコーダーでは、レベル調整などの可変パラメーターを制御することができます。各キーにはLEDリングも搭載されており、キーごとに色を付けて管理することが可能です。視認性ばっちり!
フルカラー・マルチタッチスクリーン・ディスプレイ
キー表示は様々なカスタマイズが可能!もちろん英数・カナ・漢字に対応していますし、各種アイコンを表示することができます。さらにディスプレイはタッチパネルになっていて、各キーを長押しするとキーファンクションを呼び出すことが可能。
ステレオスピーカーも搭載!
RSP-1232HLにはステレオスピーカーが搭載されていて、大音量でもバランスのとれたサウンドを提供します。RSP-1216HLも1Uですが1232に負けないくらいのサウンドでドライブできます(ヘヴィメタルでも大丈夫!)。
このサウンドはぜひ聴いてみていただきたいですね!ちなみにステレオスピーカーの便利TIPSとして、会話ごとにPANを設定することができます。例えば優先度の高いチャンネルだけをLch、その他のチャンネルをRchに振ることで大事なトークの聞き逃しを防いだりなどなど、音質だけでなく現場的な取り回しにも貢献できそうです。
アプリケーションの実装
実はこの1200シリーズ、ただのインカムパネルではありません!通常のインカムパネルとしての用途に加えて、別途アプリをインストールすることで様々な機能を実装することができるのです。
例えば!!
Audio Monitoring App
ネットワーク内のSMPTE-2110-30 (AES67)ストリームに直接接続することができるため、AES67モニタリングソースの選択をすることが可能。AES67(128ch、モノラル)IPストリームを、最大16チャンネルまで並列でモニターすることができるインターフェースは、実はまだ世の中にそう多くはありません。しかもインカムと同時に使用することができ、もし呼び出しがあった場合にはモニター音量が自動的に下がって、通話が優先されるのです。
Control Panel App
Control Panel Appを使えば、3rdパーティ製品の制御・監視・オートメーションシステムを1200シリーズに統合することができます。例えばパネルのキーを使ってスイッチングしたり、ロータリーエンコーダーでカラコレを調整したりなどなど。プロトコル次第でできることは多岐にわたります。ほかにもタッチスクリーンやLEDの色、ラベル、シンボルを使って状態や変更内容をフィードバックすることができるのですが、たくさんありすぎて書ききれなさそうです。
Control Panel Appは、NMOS規格に基づいて構築されています。
その鍵となるのがNMOS IS-07規格なのですが、これが異なるベンダーのシステム間でのデータのやりとりを可能にしています。NMOSについては、今後の記事で取り上げる予定です。どうぞお楽しみに!
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