RIEDEL Bolero – 新ファームウェア 2.2 日本向けワイヤレス・インターカム水準を更新
Riedel Communicationsは本日、日本のユーザー向けに最適化された機能を含む、ワイヤレス・インターカムシステムBoleroの新ファームウェアversion2.2(Bolero 2.2)を発表しました。Bolero 2.2は、一連の機能強化により、ベルトパックの最大接続数を増加、より広範なモニタリング機能を追加可能にし、またBluetoothやライン入力でステレオヘッドセットの使用も可能となりました。
「Boleroは様々なネットワーク構成をサポートしており、さらに今回、音声コーデックの明瞭度やRFスペクトル上の帯域幅効率も向上させたことで、最高のパフォーマンスを提供するワイヤレス・インターカムとなりました」と、Riedel Communicationsの日本・韓国担当のゼネラル・マネージャーであるヴィンセント・ランバートは述べています。「Bolero 2.2の機能アップデートにより、特に強固で信頼性の高い運用を可能とする最先端のソリューションを必要とする日本のユーザーにとっては、さらに価値のあるものとなるでしょう。」
新しい日本向けDECT(J-DECT)に対応したBolero 2.2では、干渉のない環境で最大アンテナ100台とベルトパック60台を6つのDECTバンド(1.9GHzの新DECTの6波)を接続できるようになりました。また、PHS検知機能の改善することで、J-DECTバンドと周波数スペクトルを共有する構内PHSとの干渉を改善しました。
Bolero2.2に合わせて登場した新ライセンスアプリケーション『RFモニタリング』は、アンテナとベルトパックの両方を利用して、DECTデバイスが使用する周波数スペクトルのスキャンやモニタリングを可能にします。アンテナに内蔵された電波スキャナーは、タイムスロット使用量を定期的に測定し、またRFスペース内にあるDECT周波数帯を使用する他のDECT システムを識別できるようになりました。追加可能なベルトパック数のモニターとして機能すると同時に、無線環境の問題発見ややシステム拡張計画を容易にします。ネットワークスペース内のBoleroベルトパックを最大5台までRFモニタリング用に設定でき、通常オペレーションとして運用している状態で、それぞれの場所の電波スペクトルを定期的に監視するモニタリングとしても使用可能です。
各Boleroベルトパックには、日光下でも読み取れるTFTディスプレイに6つのキー/チャンネルやリプライキーが搭載されており、バッテリー駆動時間は約17時間です。使用方法として、腰掛けのベルトパックに、トランシーバーライクに、そして置き型デスクトップワイヤレス端末に、3種類の使い方が可能です。また、ヘッドセット用のピンソケットはステレオ用の10ピンソケットに交換も可能となり、BoleroユーザーはBluetooth音楽(A2DP)やライン入力によるステレオソースを聴くこともできます。
Boleroに使用しているRiedel独自のADR技術は、マルチパス反射に対する感度を低減するように特別に設計された複数のダイバーシティ・エレメントを搭載した独自のレシーバー・デザインを組み合わせています。これにより、Boleroは厳しいRF環境下でも比類ない信頼性で動作しています。また、Boleroに採用されている音声コーデックBV32は、他のDECTベースのシステムに比べて、複数の言語において高い明瞭度の音声を提供しています。
以前ファームウェアと同様、Bolero 2.2には3つの運用モードがあります。まず1つ目に、Riedel Artistのインカムパネルとワイヤレス・ベルトパックBoleroを組み合わせた大規模なインターカムシステムを可能にするIntegratedモード、2つ目はセットアップが簡単なプラグ&プレイのStandalone Linkモード、3つ目はSMPTE ST 2110ネットワークに統合できるスタンドアローンソリューションのStandalone 2110モードです。
Riedel Bolero製品に関する詳細は、こちらをご覧ください。
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