VSM
Virtual Studio Manager ── ブロードキャスト・コントロール・システム
「VSM」制御システムは,安全で融通の利く放送運営を実現するための要求事項に応え “everything under one roof” という柔軟な考え方で技術機材とオペレーターを一つにします。VSM ユーザー・パネルとインターフェイスは、システム全体をリダンダントな制御下に置きながら、異なるワークフローや用途の要求を満たすように、制約なしに構成することができます。
コントロール・パネルやインターフェイスや外部機材を含めてVSM ネットワークIPインフラでは設置は簡単に行えます。データ性能の高さや標準マネジメント・コンポーネントを使うといったIP接続能力の利点がありますので、放送システムの総合力が高まります。ユニークな機能として、個々のクロスポイントやパラメーターからリアルタイムのフィードバックが利用でき、プロトコルを介する音声メーター表示のような特別な使い方もできます。
VSM ユーザー・インターフェイスは、例えばルーターのような接続機材からの確定済みの動作を表示しますので、オペレーターと制御ユニットが判断に迷うことは最小限に抑えられます。また、ミキサーやアンダー・モニター・ディスプレイやユーザー・パネル等の多数の機材にグローバルに名前を付ける機能がありますので、一目見て分かるステータス情報が得られるようにできます。
基本コンセプト:1つの独立した制御システム──1つの傘の下のフルシステム制御
利用可能な予算を最大限に活かすための技術的/人的なリソースは、今日の最新鋭の放送環境でのエンジニアと管理の両方にとって熱い議題であり、技術の進歩が速いために、業務用放送機材への投資を長期にわたって保護することは日に日に難しくなってきています。
さらに、オンエアの質とセキュリティを犠牲にすることなく効率を高めるためには,運用業務とワークフローを単純化するニーズや柔軟なコア・インフラに投資することの重要性も明らかになってきています。
このようなトピックすべてに対処するキーは、システム全体にわたる単一の洗練された制御レイヤーにあります。
選択した放送機材やサードパーティー製機材の操作と構成とシステム統合が可能な、独立した制御/監視システムを手に入れることを想像してみてください。
このコンセプトはハードウェア技術についての判断を運用面での制御要求事項から切り離していますので、操作/技術スタッフのためのインターフェイスやワークフローを変えることなく、コアのハードウェア・コンポーネントを自由に交換することが可能になっています。多数の機材の制御とセットアップを単一の制御システム管理インターフェイスで扱うことによって、トレーニングの費用と時間を抑えることもできます。
多数の機材の制御パラメーターを1つの制御レイヤーにまとめることで、特に操作をシンプルにするために最適化されたワークフローとユーザー・インターフェイスを,背景にあるハードウェアに縛られることなく自由に作り出すプラットフォームが得られます。VSM 制御システムは、ユーザーがメーカーの支援なしにインターフェイスを簡単に変更できるようにする網羅的なシステム・インテグレーション・ツールボックスを提供し、時間経過とともにニーズと要求事項が変化してもシステムは適応し成長できるという安心感をもたらします。
vsmStudio
ブロードキャストワークフローを意のままに
「vsmStudio」ソフトウェアはVSM システムの中心であり、システム内の全VSM サーバー上で常時動作するメインの管理/構成ツールです。
vsmStudio の使い易いGUI がVSM システムを制御したりユーザー独自の用途やワークフロー要件に合わせてカスタマイズするための機能やツールやセットアップ・ウィザードを提供します。また、接続された全ハードウェアの設定と状態はリアルタイムで表示され、即時の制御とフィードバックも可能です。
我々はお客様のニーズに合わせたコンフィギュレーションを提供いたします。
導入後、お客様はトレーニングを受けることによって、システムのあらゆる部分を変更することができます。ニーズが変化してもVSM のコンフィギュアビリティにより柔軟に対応することが可能です。さらに、お客様は1つのシステム・インターフェイスを学ぶだけで多数の機材を制御できますので、トレーニングの時間と費用の節約になります。
「vsmStudio」の概要
- VSM ファミリー製品のコアソフトウェア
- 構成、管理,集中制御を扱うユーザーフレンドリーなソフトウェア
- コンフィギュレーションはダウンロード、またはシステムをオフラインにする必要なくリアルタイムで変更可能
- オフライン・コンフィギュレーション可能
- 安全性の高いITソリューションを用いたリモート・アクセス、コントロール
- 複数サーバーのリダンダンシーの同期とシームレスなチェンジオーバー
- 接続された機材のリアルタイムのステータス監視
- バーチャルなクロスポイント・ビューによって、全ルーター・レイヤーをカスタムなクロスポイント内で組み合わせたり管理/制御することが可能
- 安全性の高いドライバー接続エンジンを利用した、リダンダントシステム
- 監視と制御を1つのワークフローに組み合わせてレスポンスを最適化
機能(フルライセンス・バージョン)
- vsmTALLY:タリーを生成し、それを外部トリガーと組み合わせ、タリーを外部コンシューマーに送信、及びスタンドアローンのタリー・システムを置換
- GPI:カスタムなワークフローを作成するための強力な論理ツールセットを提供
- Gadgets:外部機材のパラメーターを制御
- Meta Gadgets:任意のパラメーターをソース、またはデスティネーションに「リンク」させることにより、ダイレクトに操作可能
- Virtual Signals:ルーターのフィジカルなリソースを用いることなく「リエントリー」を作成
- Virtual Layers:オートメーション・システムによってリモート・コントロールされる外部制御システムに、SW-P08などのプロトコルを介してクロスポイント・マトリクスを提供
- Storage Groups:ラベルやクロスポイントやGPOステータス、パラメーター,Mimic Buttonを使ったパネル・レイアウトを含むプリセットを作成/読み込み/保存
- Pseudo Devices:映音連動のような複数の異なるデバイスのレイヤー内の映像/音声/TC/RS-422信号一括切替が可能
- Event Scheduler:クロスポイントの一斉切替などのイベントのタイムベースの切り替えを有効
- Apology:アラームをトリガーにしてバックアップ状態への自動復旧を可能
- Alarms:SNMP/GPIO/ネイティブ・プロトコルを介して入力されるアラームを収集して処理
- Timers:アクションを実行するための複数のトリガーを備えたアップ/ダウン・タイマー
オプション機能
- Boxing:ボタン1押しでスタジオのスイッチオーバーが可能
- Pooling:プールされたプロセシング・パスの自動管理と信号経路へのインサート
- SDP Stream Patching:マルチキャスト・ストリームのパッチングに対応
- Ember+ Gateway:vsmStudio の内部パラメーターをサードパーティー製コントローラーに提供する機能
- vSNMP Add-on:VSM 内でSNMPメッセージを監視するマスター・ライセンス
資料ダウンロード
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LAWO『VSM』ブローシャー
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