MX36

DSP Enabled Console Switching System

「MX36」は、複数のミキシング・コンソールの出力からスピーカー・システム/システム・プロセッサーへのルーティングという長年の問題に驚くほどシンプルな解決策を提供すべく設計されました。本機は2Uサイズの筐体で、アナログとAES/EBUとDanteの3フォーマットにわたって4チャンネルのセット（一般的に個々のコンソールからのLeft-Right-Front FillおよびSubの各フィードをサポートするため）で36入力を扱います。AES/EBU入力はすべてサンプル・レート・コンバーターを搭載しています。アナログとAES/EBUとDanteすべてにわたって同時に利用可能な4出力の1セットがあり、AES/EBUではワードクロック出力同期が利用できます。

概要

何が起きようともショーが確実に続くようにしなくてはならないのであれば、バックアップのバックアップが不可欠です。信号経路が不調になったときにバックアップへ自動的に切り替える手段が必要です。すべてのAES/EBU入力上で全サンプル・レートを扱えなくてはなりません。それも、単なるステレオ・ペアにではなく4つのチャンネル（L/R/FF/Sub）にわたって同時に。

制御ソフトウェアは不要、設定を遠隔的に変更するようなPC*等の手段も不要です。質の劣るサブミキサーやオーバースペックで複雑すぎるプロセッサーにこのことを委ねたくはありません──仕事にあった道具を手に入れてください。

ミックス・スイッチャー「MX36」こそが解決策です。本機は3種類のソース（アナログ、AES/EBU、Dante、36の個別入力）にわたって4つの同時入力を──オペレーターがソースとなるものをモニターしていないときも──扱います。本機は信号が完全かをチェックし，何かが不調になったら最も優先度の高いソースをシームレスに自動選択します。

*）ファームウェアの更新は除きます。

オペレーターがする必要のあることと言えば、AかBかCを押して4つの出力に何がルーティングされるかを選ぶだけです（ここでもアナログとAES/EBUとDanteのすべてで同時に利用でき，外部同期はオプションです）

バックグラウンド・ミュージック用にステレオ・ソースを1つ、そしてアナウンスメント用にマイクを1本、本機に直接供給してください。ヘッドフォンをつないでソースからの個々のフィードをモニターし、出力に何が出ているかもチェックしてください。リダンダンシー・フェイルオーバーを事前に確認することもできます。

満足できたら設定をロックして、本機が音楽の再生を続けることを分かった上でその場を安心して去って構いません。デュアル・リダンダント電源がありますし（オプション）XTAの25年を超えるDSP知識によって音声信号は最良の信号変換で慎重に扱われますから。

ミックス・スイッチャーには4つの同時チャンネル（L/R/FF/Sub）のA/B切替ができる「MX24-A」（アナログ＋AESフォーマット）と「MX24-D」（アナログ＋Danteフォーマット）もあり，自動フェイルオーバー付きのシームレスなコンソール制御を「MX36」同様に提供します。

仕様

アナログ入力	Consoles A/B/C：XLR3F×4、F3×4、24ビット96 kHz変換、最大入力レベル+21.5 dBu Background Music（Stereo Line）＝前面パネルのステレオ・アンバランス3.5 mmジャックと背面パネルのXLR×2（並列）、24ビット96 kHz変換、ゲイン可変範囲-∞〜+20 dB、最大入力レベル+21.5 dBu Microphone：前面パネルのモノ・バランスXLRと背面パネルのXLR（並列）24ビット96 kHz変換、ゲイン可変範囲-50〜+50 dB、48Vファンタム電源
AES/EBU入力	XLR3F×3、3×（2+2）ペア別のサンプル・レート変換付き
Dante入力	RJ45×2、3×4、グローバルなサンプル・レート選択（48k/96k）
アナログ出力	バランスXLR×4、最大出力レベル+21.5 dBu（上流側システムとの互換性のため内的に+8 dBuまたは+12 dBuに変更可能）
AES/EBU出力	2×2，96 kHz内部ワードクロック，またはオプションの外部BNCワードクロックへの同期
Dante出力	1×4，グローバルなサンプル・レート選択（48k/96k）
システム	電源コネクター：3ピンIEC（リダンダント電源搭載時は2個）電源：AC 100 V 消費電力：＜ 40 W
寸法，重量	H 88（2U）×W 482（19″）×D 312 mm（コネクター等を含まず），5.0 kg