D20

2RUサイズの4チャンネル・アンプ「D20」は音圧レベル要求が中程度までの可搬および常設設置用途に最適です。「D20」はd&b社ラウドスピーカーすべて（「J-Series」と「M2 monitor」を除く）ならびにリニア・モード用のコンフィギュレーションを持つ最新世代のd&bアンプと同じDSPプラットフォームを搭載しています。

10 s（＝3,440 m）までのユーザー定義の信号遅延をチャンネル毎に個別に適用でき、同様に2つの16バンド・イコライザーを適用してパラメトリック、アシンメトリック、シェルビング、ノッチの各フィルタリングを行うことができます。

「D20」はメニューに素早くアクセスできるカラーTFTタッチスクリーンと，微調整に使用できるロータリー・エンコーダーを装備しています。フロント・パネルとタッチスクリーンはアンプが目の高さよりも下にある場合に操作しやすいよう上に傾けることができます。

信号入力チャンネルとアンプ出力チャンネルとの比率が同じなので、特にモニターやフロントフィル、エフェクト・チャンネルに柔軟に使ことができます。「D20」に搭載された「LoadMatch」機能は使用されるスピーカー・ケーブルの特性を電気的に補正します。

「D20」は、100-240 V（50-60 Hz）の主電源電圧をサポートし、主電源電圧が弱かったり不安定な場合でも安定した出力を保つアクティブPFC（Power Factor Correction）機能を持つパワー・サプライを用いたClass Dアンプを内蔵します。

スピーカーのマルチコア向けに全出力を1個のNL8コネクターで提供します。デュアル・チャンネル・モードでは4個のNL4コネクター個々で駆動し、d&b社の該当するラウドスピーカー用のMix TOP/SUBおよび2ウェイ・アクティブ・モード出力コンフィギュレーションでは中央に位置する2個のNL4コネクターを使います。etherCONコネクターとRJ45コネクターではそれぞれOCAとイーサネットをまたはCAN-Busを使ってd&b社の「Remote」ネットワークにアクセスできます。

仕様・定格

コントロールおよびインジケーター類
POWER	主電源スイッチ
SCROLL/EDIT	デジタル・ロータリー・エンコーダー
ディスプレイ	3.5インチ/320×240ピクセル・カラーTFTタッチスクリーン
ISP，GR，OVL A/B	カラーTFT
デジタル信号処理
イコライザー	16バンドPEQ/ノッチ/シェルビング/アシンメトリック×2
アナログおよびデジタル入力遅延	0.3 ms
ディレイ設定	0.3〜10,000 ms
コンフィギュレーション	現行のd&b社ラウドスピーカー（『J-Series』と『M2 monitor』を除外）ならびにリニア・モード
ファンクション・スイッチ	d&b社ラウドスピーカー専用回路
信号発振器	ピンクノイズまたは正弦波
サンプル・レート	96 kHz/27ビットADC/24ビットDAC
コネクター
INPUT ANALOG（A1〜A4）	3ピンXLR（メス）
ANALOG LINK（A1〜A4）	3ピンXLR（オス）
INPUT DIGITAL（D1/2，D3/4）	3ピンXLR（メス，AES3）
DIGITAL LINK（Output）	3ピンXLR（オス） AES/EBUサンプリング：48 kHz/96 kHz
スピーカー出力A/B/C/D	NL4
Mix TOP/SUB / 2-Way Active出力A/BおよびC/D	NL4
4チャンネル出力	NL8
CAN	RJ45 parallel×2
ETHERNET	etherCON®×2，10/100 Mbitイーサネット
主電源コネクター	powerCON®
データ（サブソニック・フィルターを用いたリニア設定）
チャンネル毎の最大出力パワー（THD + N ＜ 0.5%，全チャンネル駆動時）
CF = 6 dB at 4/8Ω	1,000/800 W×4
CF = 12 dB at 4/8Ω	1,600/800 W×4
S/N比（聴感補正なし，RMS）
アナログ入力	＞ 104 dBr
デジタル入力	＞ 106 dBr
電源
タイプ	アクティブPFC搭載ユニバーサル・レンジ・スイッチ・モード電源
定格主電源電圧	100-240 V，50-60 Hz
寸法および重量
寸法（H×W×D）	2RU×19″×460 mm
重量	10.8 kg