A_UHD Core
NEXT GEN IP AUDIO ENGINE.
The new A_UHD CORE
A__UHD Core phaseⅡはLAWO社mc²オーディオ・プロダクション・コンソール用の次世代オーディオ・エンジンです。並ぶもののない処理密度を持つネットワーク・ベースのソフトウェアデファインドIP DSPエンジンとして設計された本機はmc²シリーズのコンソールをさらなる次元へと高めます。
処理密度が極めて高いということはmc²グレードのDSPチャンネルが1,024chあるということで、これをとても難しい制作をこなすために1台のmc²コンソールで使用したり複数コンソール間で共有して効果的かつ空間効率の良いリソースのプーリングを行えます。
柔軟なライセンシング・モデルのおかげでA__UHD Core phaseⅡはモバイル用途と固定設備のどちらにも適します。モバイル制作の場合は、DSPパフォーマンスを一時的ライセンスで拡張可能できますのでCAPEXをOPEXへと変える優れた手段となり、一方、固定設備用途ではリソース のプーリングやDSPリソースの複数フィジカル・サーフェスやGUIベ ース・ミキシング・サーフェスへの柔軟な割り当てが可能ですので音声インフラ投資の活用を格段に高めることができます。
A__UHD Core phaseⅡは静音冷却を特徴としており、制作品質と信頼性に対する厳しい要求に応えるように作られています。独立した8つの 1/10* GbEネットワーク・インターフェイスが、LANとWANのどちらの環境でもST2022-7クラスCシームレス・プロテクション・スイッチン グ(SPS)を介してリダンダントなネットワーキングをサポートします。さらに全設定を常時ミラーリングする第2の「ホットスペア」ユニットによってハードウェアのフルリダンダンシーも実現できます。
DSPプロセシング以外にもA__UHD Core phaseⅡはLAWOのIP Easy機能を使ってmc²コンソール用のIPセットアップをアナログなみにシンプルにします。
なによりもA__UHD Core phaseⅡの機能はそのソフトウェアによって定義されますので、拡張できるように設計された機能セットを備えたフューチャープルーフな投資であるといえます。
*)リリース予定
NEXT GENERATION RELIABILITY.
A_UHD CORE KEY FEATURES
- 1RUに1,024のLAWOグレードDSPチャンネル(96kHzモードでは512チャンネル)
- オープン・スタンダード(ST2110-30/-31、AES67、RAVENNA)に基づくIPネットワーク・プロセッサー
- フルリダンダンシー:1/10* GbE対応の独立SFPネットワーク・インターフェイス8基によるSPSストリーム・リダンダンシー(ST2022-7)そしてホットスペア・リダンダンシー・ユニットによるハードウェア・リダンダンシー
- 柔軟なライセンシング・システムによって拡張可能なDSPパフォーマンス
- 複数コンソール間で共有可能なDSPリソース
- mc²56/mc²96コンソール用に設計
- フューチャープルーフのソフトウェアデファインド・ハードウェア
NEXT-GENERATION FOOTPRINT
-90% SIZE
-70% WEIGHT
-78% POWER CONSUMPTION
この超高密度IPオーディオ・エンジンは今日のそして明日の期待に応え凌駕するように作られています。名高い先代 *と比べてこの新型コンソール・コアはラック・スペースを最大9RU減らします── 90%の低減です。重量はわずか7.4 kg。先代よりも70%軽くなっています。そして本機の高能率の結果、電力消費はたったの220Wです。これは以前に比べると78%減です。
この効率の良さはシステム・デザインにも及びます。A__UHD Core phaseⅡのプーリング・ライセンスによってユーザーは本機の膨大な DSPパワーを、例えばそれぞれが機能フル装備のmc² DSPチャンネル256chを持つ4台の独立した音声コンソール間で分けることができます。このようにして1台のA__UHD Core phaseⅡは以前はコンソール・コアを個別に4台必要としていたリソースを供給できます。
このパワーハウスがいかに優れた効率を発揮するかは、言うまでもありません。
NEXT-GENERATION SYSTEM RELIABILITY
LAWOの名前は高信頼性とほぼ同意語になっています。そのため制作における極めて厳しい信頼性とセキュリティへの要求にも応えるべくA__UHD Core phaseⅡは全方向のリダンダント・アーキテクチャになっています。
ホットスワップ可能なリダンダント電源ユニットは標準装備です。A__UHD Core phaseⅡはストリーミング・ポートと管理ポート用にネットワーク・ インターフェイスのリダンダンシーも提供します。本機は完全に独立した2つのIPネットワークにST2022-7シームレス・プロテクション・スイッチング(SPS)のストラテジーを用いて接続できます。
パワーやストリーミングのリダンダンシーが運用にとって不充分な場 合のために、A__UHD Core phaseⅡは1+1ホットスペア・ハードウェア・リダ ンダンシーも備えます。このセットアップではリダンダンシー・ライセンスを持つ第2のA__UHD Core phaseⅡが第1の A__UHD Coreの全設定を常時ミラーリングして、万一ハードウェアが故障したときに動作をシームレスに引き継ぎます。
他のLAWO社IP機材と同様に、A__UHD Core phaseⅡはST2022-7クラスCの拡張バッファー・サイズに対応済みで、このことによって本機はLAN内だけではなくWAN内でも動作できます。この機能があるのでリダンダントなA__UHD Core phaseⅡユニットを地球上のどこにでも設置でき、必要になったら即座に引き継ぎが可能です。
NEXT-GENERATION CONNECTIVITY
A__UHD Core phaseⅡは独立した IP 音声ストリーミング・エンジンを4基備 えており、そのそれぞれが10*/1GbEネットワーク・ポート(SFP)のリダンダントな 1ペアを持っています。本機はオープン・スタンダ ードに基づいており、ST2110-30/-31やAES67やRAVENNAを介するAudio-over-IPに対応します。各ネットワーク・インターフェイスは1 ~ 128音声チャンネルのストリーム・サイズを持つ最大512本のRx& Txストリームをサポートします。高信頼性の運用を実現するためにA__UHD CoreはST2022-7クラスCシームレス・プロテクション・ス イッチング(SPS)によるネットワーク・リダンダンシーを備えています。
IP EASY
IPネイティブな機材であるA__UHD Core phaseⅡはIPセットアップの作成をアナログなみに簡単にするLAWOのIP EASY機能を搭載します。IP EASYはmc²コンソールが機材を自動的に検出し、ボタンの 1 押しでそれらを使用できるようにします。基本的な機材管理にはアクセス制御や未知の機材の隔離といった不可欠なセキュリティ機能があります。
NEXT-GENERATION SCALABILITY
A__UHD Core phaseⅡの柔軟性なライセンシング・モデルには固定ライセンス ならびに必要なときに必要なものだけを供給する一時的ライセンスが あります。ライセンスはUSBドングル上に保存され、簡単にダウンロ ード可能でユニット間のシームレスな転送が行えます。
現在利用可能なA__UHD Core phaseⅡのライセンスには次のものがあります:
- MIX 256 LICENSE、256 個のDSPチャンネル
- MIX 512 LICENSE、512 個のDSPチャンネル
- MIX 768 LICENSE、768 個のDSPチャンネル
- MIX 1024 LICENSE、1,024 個のDSPチャンネル
- +256 TMIXx LICENSE、X週間にわたってDSPを一時追加
- +512 TMIXx LICENSE、X 週間にわたってDSPを一時追加
- +768 TMIXx LICENSE、X 週間にわたってDSPを一時追加
- RED DSP LICENSE、2nd ユニットをリダンダンシーとして稼動
- POOL DSP LICENSE、複数コンソールにわたって DSP を分割
SPECIFICATIONS
機構
- 寸法(H×W×D):44 mm(1 RU)×483 mm(19″)×379 mm
- 重量:7.4 kg
- 電源:ホットスワップ可能な電源ユニット(コネクターは IEC×2)
- 定格入力電圧 AC 100-240 V、50/60 Hz、最大電力消費 220 W
接続能力
- ネットワーク : SFPを介する10*/1GbEストリーミング・ポート×8(切り替え可能、RJ45または光ファイバー・オプション)RJ45 を介する1GbE管理ポート×2
- 音声(要外部インターフェイス):Mic/Line In、Line Out、AES3 In/Out、 MADI、ST2110-30/-31 / AES67 / RAVENNA、Dante®、GPIO、MIDI
- ファームウェアのアップデートとライセンス・ドングル用のUSBポート
- 同期:BNC In/Out/Thru(Wordclock、Blackburst*)
信号処理
- 40ビット浮動小数点
- 1,024DSPチャンネル(768入力および256サミング・バス)
- A/B入力付きの最大768入力、最大128個のAUXバス、最大96個のグループ、最大96個のメイン・サム、32個のAutomixグループ
- モノ/ステレオ/サラウンドへの素早いチャンネルおよびバス切替
- 最大32個のサラウンド・チャンネル、128個のVCAグループ(メーター表示付き)、256個のGPチャンネル
- サラウンド・フォーマット:DTS & Dolby ® Digital 5.1、Dolby ® Pro-logic 4.0、DTS ES & Dolby ® EX 6.1、SDDS 7.1、DTS-HD 7.1、多様なパンニング特性、サラウンド AUX バス
- AFL×2:サラウンド 8 チャンネル ×1、ステレオ ×1
- PFL ステレオ ×2
- 128個のイベント、Ember+やGPIやマトリクス接続を介する制御、10秒までのフェード時間エンベロープを備えるAudio-follow-Video
- Solo In Place
- INPUT、PF、AF、DIROUTとして様々に選択可能なメーターのピックアップ・ポイント
- EBU R128、ATSC A/85、ARIBに準拠したラウドネス・メータリング。各チャンネルにはモーメンタリーまたはショートタームをサミング・ チャンネルには平均測定を行い、平均 LUFS 値をヘッドラインに表示
- モジュール:MS デコーダー付きINMIX、デジタル・アンプ、2バンド・フルパラメトリック・フィルター、4バンド・フルパラメトリック EQ、2バンド・フルパラメトリック・サイドチェーン・フィルター、インサート、1,800msまでのディレイ(単位をメートル / ミリ秒 / フレーム間で切替可能)
- 独立し 4つのダイナミクス・モジュール:エキスパンダー、ゲート、 コンプレッサー(パラレル・コンプレッションを含む)、リミッター、イメージ、メーター、ダイレクトアウト
- 5.1チャンネルのそれぞれで利用可能なAMBITアップミックス。ダウンミックス完全互換
- モノ / ステレオ / サラウンド・チャンネルに 32 個のAutomixグループが使用でき、そのそれぞれには参加チャンネル数に制限なし
- 全チャンネル・パラメーターのカップリングとハイパー・パンニングが可能な機能フル装備のサラウンド・チャンネル
音声のハンドリング
- IP Easy – ネットワーク・リソースをダイナミックにサポートするルーティング
- RX および TX 音声用内部マトリクス
- 最大 512 の RX & TX ストリーム
- 1 ~ 128 音声チャンネルまでのストリーム・サイズ
- 最高 96 kHz*、24 ビット
- 全入出力のレベル調節
- サラウンド(7.1 まで)からステレオとモノへのダウンミキシング
- 例えばディレクターの部屋のような離れた場所用のモニタリング・デバイスを統合
- 1,016 個の内部ループバック
- コンソールの種類やライセンスからは独立したスナップショットとプロダクションの可搬性
同期
- Blackburst*、Wordclock、PTP スレーブおよびグランドマスター・モード
リダンダンシー
- ホットスワップ可能な電源ユニット
- ネットワーク・インターフェイス:ST2022-7 クラス C シームレス・プロテクション・スイッチング
- 2ndユニットとリダンダンシー・ライセンスによる1+1ホットスペア・ハードウェア・リダンダンシー
リモートメンテナンス
- ソフトウェアの更新、エラー診断、リモートアシスタンス