ProximusとLawoが、ベルギー横断規模の24/7 IPネットワークで名誉ある AV賞を受賞
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ベルギーのデジタルサービスプロバイダであるProximus社と、そのメディアプロダクション部門のPmH (Proximus Media House) を含むいくつかの事業部門は、11月4日にロンドンの EVOLUTIONロンドンで開催されたAV Awardsの授賞式で「Broadcast and Media Project of the Year」を受賞しました。
Proximus社が高い評価を受けた ViCoNG* (”veecong”)プロジェクトは、ベルギーのブリュッセルにある18の競技場と、同じくブリュッセルにあるプロダクションハブ、そしてチュービーズにあるビデオアシスタントレフリー(VAR)本部、およびすべての放送権を保有する企業の間を光ファイバーネットワークで常時接続し、堅牢なシステム構築を実現しました。
Proximus ViCoNGプロジェクトは、主に次の2点を目的としています。信頼性が高く、高品質で、費用対効果の高い方法でより多くのライブ中継を可能にすることと、ビデオアシスタントレフリー(VAR)がバンで現場に行き、競技場の外でオペレーション作業するのではなく、集中管理室から作業できるようにすることです。最大150 km離れた会場まで車で移動する必要がなくなるため、より少ないクルーでより多くのスポーツイベントに対応することができます。
従来のプロダクションとリモート・プロダクションの両方に対応し、最大100Gbpsの帯域幅を持つLawo主導のST2110 IPインフラは、それぞれ16~24のカメラ、音声、制御ストリームで同時に最大10のスポーツイベントの制作、オンエア、制御、監視を可能にしまました。Proximusのインフラは、スタジアムからブリュッセル、チュービーズ等の双方向の信号伝送を特徴とし、会場とオフサイトの審判間が音声と映像でライブで協議できるようになっています。
特別に設計された屋外キャビネットは、会場から受け取ったベースバンド信号をIPに変換し、冗長性を持たせるために個別のLawo V__matrixを使って2つの異なる光ファイバーリンクでストリームを送信しています。
従来の制作シナリオでは、ライブ中継(ビデオ映像と2か国語の解説)を現場の中継車で制作し、その出力信号がブリュッセルに配信されます。それと同時に、すべてのカメラ信号とオーディオストリーム(観客の雰囲気とインカム)がVARセンターに送られ、マルチビューワー、リプレイサーバー、スローモーションマシンを使ってピッチ上の動きをモニターし、ヘッドセットを介してレフリーと通信していました。
このプロジェクトを担当したLawoのベネルク・セールス・マネージャー、Rudi Antonissen氏によると、 ViCoNGプロジェクトを実装するために与えられた期間は、わずか90日間でした。
「Lawoの広域IPネットワークの経験と、当社のソフトウェア定義のV__matrix C100プラットフォーム、それに実績のある多才なVSMブロードキャスト制御システムにより、2021年7月の最初のテストマッチに備えることができたのです」
Proximus社のCTO、Geert Standaert氏は次のように述べています。
「Proximusはお客様に最高のサービスを提供するために、最新で拡張性の高いビデオ・コントリビューション・ネットワークを短期間で構築しました。この新しいインフラは、その大きさゆえに世界でも非常にユニークであり、その柔軟性によって新たな機会が生まれ、運用効率が改善されました。ViCoNGは、Proximusのほぼすべての事業部を巻き込んだ壮大なベルギー横断プロジェクトであり、当社のパートナーやLawoとの素晴らしいコラボレーションによって実現されました」
「ViCoNGプロジェクトは、 Lawoによって製造されるほぼすべての製品カテゴリーに依存しています」
Lawo のビジネス開発マネージャー、 Dirk Sykora氏は言います。
「ソフトウェアで定義されたLAWOの映像、音声・制御インフラストラクチャは将来性があり、エンターテインメントや情報のすべての分野をカバーするライブプロダクションシナリオを提供する準備ができています」
(2022年11月8日)