Lawo Power Core MAX – One Mixing Engine For Multiple Consoles

LAWOは、汎用性の高いPower Core AoIPミキシングエンジンおよびI/Oノード用の新しいソフトウェアライセンスパッケージ、Power Core MAXを発表しました。マルチアクセスの略である「MAX」は、1台のPower Coreエンジンが複数のオンエア・ミキシングコンソールのエンジンとしての運用を可能にします。

Lawo社 Radio Marketing Specialist Clark Novakのコメント：大規模な公共放送では、そのワークフローにおいて大きなミキシングサーフェイスを必要とする事があります。Power Coreは平均的なコンソールの機能として必要十分なDSPとモジュラーI/Oが搭載可能で、且つ1RUのコンパクトな筐体で設計されています。Power Core MAXはこのパワフルなリソースを4台までの小型サーフェイスに接続可能になります。これは設備予算を最大限に活用できるアプローチです。

Power Coreは、LAWOのAoIPレンジにおいて主力となる製品です。フロントパネルには冗長化可能なAES67ポートがあり、最大256のオーディオチャネル/128のストリームまで対応できます。 また4つのMADIポートは、それぞれ64 MADIチャネル x 4ポートで合計256チャネル（冗長化では128 MADIチャネル）を処理できます。背面には8つの拡張スロットがあり、仕様に応じてアナログライン、AES3（Input側にSRC搭載）Mic、MADI（SRC搭載カードもあり）およびDanteインターフェイスカードを組み合わせる事ができます。またスタジオI/Oカードは、2x Mic/Line In、2x Line Out、2x HP Outの機能を1枚のカードに実装したユニークな製品です。

Power Coreは96 DSPチャンネルでオーディオ信号のプロセッシングを行います。そのパワーで最大1,920のクロスポイントの制御が可能となり自己完結型のAoIPルーターとして、IPネットワークシステムと従来のレガシーシステムのゲートウェイとして理想的な機能を有しています。ST2022-7に対応したシームレスな冗長化AoIPスイッチング機能によりネットワークリンクの中断にも対応しています。

Power Core MAX：最大254の物理的および仮想フェーダーと96チャネルのDSP（EQ、ダイナミクス、コンプレッサー＆リミッター）32チャネルのサミングバスDSP処理、VisToolアプリケーションによるタッチスクリーンGUIコントロール、1,920 x 1,920ルーティングマトリックスをサポート。最大4台の独立したミキシングサーフェスの接続サポートが可能で、中小規模のコンソールサーフェイスを備えた複数のスタジオファシリティーのアプリケーションに最適です。

Power Core XL：MAXのすべての機能を1台のコンソールサーフェイスで使用するライセンスオプションです。このパッケージは、入力ソースが多いメインスタジオやネットワークゲートウェイ、マスターコントロールルームに最適です。

Power Core L：中小規模の単独スタジオスタジオ用アプリケーションとして、最大64のAES67ストリームと128のMADIストリーム（2ポート）128の物理的および仮想フェーダー（ユーティリティソフトウェア・ミニミキサーを含む）48チャネルのDSPオーディオプロセッシングに対応できます。 サミングバスは16チャネル、ルーティングマトリックスは1,728 x 1,728クロスポイント制御となります。

Power Core SAN：大容量ネットワークオーディオI/OゲートウェイとしてPower Coreを構成します。DSPプロセッシングには制限があります。

Power Coreは、フレキシブルなシステムアーキテクチャと豊富なI/O構成で各国の放送局から注目されています。 100％AES67準拠であることに加えて、フロントパネルSFPポートを介したST2022-7の冗長化ネットワーク機能も備えています。 Power Coreは、ST2110-30に準拠した最初のラジオコンソール・エンジンでもあり、TVとラジオ放送を組み合わせたスタジオオペレーションでもシームレスな相互運用性が可能です。 5.1ch サラウンドミキシングもサポートされており、物理フェーダーとしては最大60フェーダーのコンソールサーフェイスをシステムアップ可能です。