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ポルトガルの大手放送局「SIC」が欧州最大のST2110フルIP放送ファシリティーを完成
ポルトガルの民放大手「SIC(Sociedade Independente de Comunicação)」は、首都リスボンにある放送センターの更新でLAWOのIPソリューションを導入、ヨーロッパ最大のST2110、ST2022-7規格に準じたフルIP放送システムを完成させました。
今回のリニューアルされたSIC放送センターに導入されたIPプロセッシング・モジュール C100 x 39式は15式のV__matrixコアIPルーティング・フレームに実装され、IP Multiviewer ModuleやUP/DOWN Cross Conversion Module機能をC100に追加して機能拡張しました。もちろんST2022-7ネットワーク・リダンダンシーでシステムは2重化され安全性も担保されています。
そしてシステム全体のブロードキャスト・コントロール・システムとして、VSM(Virtual Studio Manager)を採用。従来のベースバンド機器とIP機器の両方をVSMのユーザーパネル経由でパッチフリーのシステム・コントロールを実現しました。
SICのシステム管理コーディネーターMiguel Inácio氏のコメント:
「LAWOの最新のIPシステムを採用した新しいスタジオでは、次の番組用のセットアップを数秒以内で完全に設定し直すことができます。5月にはポルトガルの欧州議会議員選挙の中継を行いましたが、パッチケーブル無しでオペレーションを行ったのは私たちの歴史で初めてのことです。SICは常時稼動している専用スタジオとサブを備えた24時間のニュース・チャンネルを持っていますが、技術的な問題は全く起こっていません。これはLAWOのシステムが非常に高い安定性を保っていることの証明なのだと思います」