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BH audio社が Lawo mc²36 mkⅡオールインワン・コンソールとd&b Soundscapeでプッチーニを称える
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ティレニア海とマサチウッコリ湖の間に位置するトスカーナ州ルッカ県の美しいトッレ・デル・ラーゴでは、毎年恒例のプッチーニ音楽祭が開催され、オペラファンたちがその音色に酔いしれます。
グラン・テアトロ・オール・アペルト・ジャコモ・プッチーニ(Gran Teatro all’Aperto Giacomo Puccini)で行われるこのフェスティバルには、毎年約4万人の観客が集まります。 作曲とリラックスのためにこの地を訪れたプッチーニは、自分のオペラをトッレ・デル・ラーゴで上演することを望んでいました。 1930年み彼の友人たちが『ラ・ボエーム』(La Bohème)を初めて野外で上演した時、彼の夢は実現したのです。
2020年、パンデミックは世界中の人々のあらゆる生活に影響を及ぼし、プッチーニ音楽祭も例外ではありませんでした。それまではアンプを使用しないで演奏していましたが、距離を取らないければならないという要求から、オーケストラの人数を減らさざるを得ませんでした。 これは、残された演奏家たちがホールを生音だけで満たすことができないことを意味し、初めてPA音響の導入が検討されることとなりました。
偶然にもBH audio社のチーフサウンドエンジニアであるMassimo Carli氏が、プッチーニ音楽祭のニーズにぴったりなコンセプトを開発しました。それは、そのパフォーマンスをすでに実証していた、Lawo社のmc²36 mkⅡコンソールとd&b audiotechnik社のSoundscapeのコラボレーションシステムです。その結果は大成功をおさめ、それ以来オーケストラはBH audio社を音響サービスプロバイダーとして、素晴らしいパフォーマンスを続けています。
トッレ・デル・ラーゴ・プッチーニの野外ステージと客席には、吊り下げ式のラウドスピーカーを設置することができません。そこでCarli氏は、62台のDS100 Soundscapeプロセッサーの出力につながれた98台のスピーカーを、オーディエンスのすぐ後ろに設置しました。
「このラウドスピーカーの配置とLawo mc² 36mkⅡコンソール、そしてd&b DS100プロセッサを組み合わせることで、観客がどこに座っていても心地よい自然なサウンドを体験することができるのです」
と Carli氏は言います。
「 A__UHD Coreをエンジンとしたmc²36 mkⅡコンソールは、48 kHzと96 kHzの両方で利用可能な256 DSPチャンネルへアクセスすることができ、864 チャンネルのI/Oを管理できます」
「そのネイティブなIPテクノロジーのおかげで、Lawoのコンソールは素晴らしい能力と柔軟性を提供してくれます。私たちはその結果にとても満足しています。 そして最も重要なことは、フェスティバルに参加した観客も大変満足している、ということです」
(2022.11.24)