PMC 30 YEARS MAKING MUSIC
1991年、当時BBCのエンジニアであったピーター・トーマス(現会長)とFWO Bauchのエンジニアだったエイドリアン・ローダー氏により、英国でPMCは設立されました。「スピーカーへのベースローディングテクノロジーの搭載」をプロフェッショナルモニターとして唯一確立したPMCの製品は高い評価を受け、世界各地のレコーディングスタジオや放送局が採用。近年はドルビー社と協力しDolby Atmosフォーマット、イマーシブオーディオ向けの製品開発にも力を注いでいます。30周年を迎えた今も、PMCを突き動かすのは創業時から変わらない「エンジニアリングとエモーションを結びつけること」への情熱。これからもPMCは世界のオーディオプロフェッショナルに、「真実を提示するリファレンスモニター」を提供し続けます。
TECHNOLOGY - テクノロジー
ひずみ無く、高効率で超低域を鳴らすにはどうしたら良いのか。ピーターはベースローディングの研究に没頭し、PMCの代名詞になっている“ATL”(アドバンスド・トランスミッション・ライン)を開発しました。ドライバー・ユニット裏側から外部に出るまでの長い経路が、トランスミッション・ライン。その長い経路の過程で不要な周波数が吸音され、出口からは超低域を同位相で出力されます。経路の長さや内部の特殊吸音材、エンクロージャーの最適化といったカスタマイズがなされている結果、同サイズの他社のスピーカーよりも低い周波数再生を可能にし、さらにボリュームを変えた際の高域〜超低域のバランス変化を抑えています。高効率、パワフルな低域特性、安定した大音量特性、低ひずみといったメリットを持つATLによるサウンド...これこそが、PMC最大の特徴なのです。
PRODUCTS - 製品
最初のスピーカーはピーターがBBCに勤務していた時に設計したもので、二人はピーターのガレージで最初のラウドスピーカー「Big Box」を、そしてエイドリアンのガレージで付属のエレクトロニクスを製作。改良されてBB5と名付けられたこのスピーカーは、BBCメイダ・ベイル・スタジオに設置され、ここから今日まで続く、PMCラウドスピーカー設計の技術を完成させるための発見と発明の旅が始まったのです。ドライバーはATL構造に対応するため特注品でなければならず、オリジナルで開発。ロンドン郊外のルートンに主力工場を構え、そこで熟練工たちがドライバーのボイス・コイルの手巻き作業からステレオ・ペアでの検聴まで行い、検査に合格したのみが出荷されていきます。研究開発はピーター息子であるオリバー・トーマス率いる5人のチームが担当しています。
USERS - 導入&使用事例
ハリウッドの著名作曲家/サウンドエンジニア、クラフトワーク、Basement Jaxx、アフロジャック、カルヴィン・ハリスまで。またLAのキャピトルスタジオ、ロンドンのディーン・ストリート・スタジオなど、PMCは幅広いクライアントを抱えています。Dolby Atmosによるイマーシブオーディオ音楽制作の登場によりApple、Netflixなどの大手企業も。ローリング・ストーンズ「Unzipped」展でのDolby Atmos上映には、PMCのスピーカーが選ばれました。