読んで楽しい!放送技術の話「 vol.4. ブロードキャストコントローラーのパラメータ制御」

今回はさらに「ブロードキャストコントローラー」の多様なパラメータ制御、状態表示、アラーム監視などについて細かく見ていきましょう。 
これまでも何回か登場しているキーワード「プロトコル」を使い倒します(笑)。 VSMで言う「プロトコル」とは各社、各デバイスが喋る言語のようなもので、VSMにとって大変重要な要素となっています。 

専門的にはなりますが、いわゆるパラメータには、ON/OFF、数値範囲で示すもの、いくつかの選択肢を持つもの、テキスト情報で定義されるものに分類されます。VSMと被制御デバイスの典型的なやり取りでは、リアルタイムで状態の変化がVSMに送られてきます。 VSMと被制御デバイスの典型的なやり取りでは、リアルタイムで状態の変化がVSMに送られてきます。リニアに動く数値を、目で変化を認識できる実用的な速度で表示できます。例えば状態表示としてはある機器のフォーマット設定が何なのかとか、リアルタイムのものでは、音声のピークメータなどが挙げられます。例えば状態表示としては機器のフォーマット設定が何なのかとか、リアルタイムのものでは、音声のピークメータなどが挙げられます。

デバイス側で許可しているパラメータについては、VSMから書き込んで「制御」することができます。例えばVSMのコントロールパネルのボタンで、ある機器のFS機能をONしたりOFFしたり、さらに音声のディレイの数値を設定したりなど。 

パラメータコントロールのGUI例

VSMはイーサネット接続によるリアルタイム通信(状態取得と制御)を基本としています。少し前の制御の主流であったRS422などのシリアルデータ通信に、スピードなどにおいて劣ることはありません。むしろハードウェアやケーブルなどが統一されてシステムとしては、シンプルで扱いやすくなります。 

LCDボタンのハードウェア・コントロールパネルは、数値や文字の表示ができますので、表示と操作の2つの役目を果たします。vsmPanel(VSMパネル)と呼ばれるソフトウェアパネルでは、さらにグラフィカルな表示など表現できる内容が格段に増えて、見栄えもかなり自由に作成できます。例えばリアルタイムにピークメータを表示したり、任意の大きさの文字列で入出力名やパラメータを表示することもできます。あるいは素材名称を手で打ち込んで変更することも可能です。

さらにVSMは、記憶力がとても良いのです(笑)。 クロスポイントおよびすべてのパラメータをメモリして、ボタンでまたは時間に沿って呼び出して、あらゆる状態を瞬時に復元することができる、Storage(ストレージ)機能があります。例えば、スイッチャーや音卓の入力ソースだったり、マルチビューワのすべてのソースの並びだったり、もしかしたらあるシーンのカラコレの調整された値だったり… スタジオサブのパラメータをすべて、また次の週に呼び出すこともできるのです!

これを更に拡張したのがBOXING(ボクシング)機能で、設定をまるごと隣のサブにコピーすることができます。しかも単純コピーではなく、対応表を作成した上で、入出力数の違いなどにも対応できるのです。そうです、これはサブの「移動」に使えます。ボタンひとつで、予定に沿った移動も、トラブル時の緊急対応にもなります。人手でやっていたらどれだけ大変か考えたくもありませんよね。結果的にスタジオサブの稼働効率を上げて、更にリスク対応にもなる、大変便利な機能です!

アラームGUI例

VSMではアラームもパラメータの一種として扱いますが、専用のGUI機能を持っています。例の「プロトコル」、GPIそしてSNMP(要別サーバー)を介してアラーム情報を収集します。それらを専用のGUIで時間軸に沿って表示して、ユーザに知らせて、処置を促します。また設定をすればアラームをトリガーにして何かを自動制御することも可能です。例えばあるFSが致命的なアラームを出した場合、別なFSを自動的に設定して使うことができるPOOLING(プーリング)という高度な機能とも連携が可能です。すべてのアラームイベントは専用のログに残すことができますので、あとで履歴を追うこともできます。

今回はパラメータ三昧でした(笑) 。皆さんのなかでブロードキャストコントローラー、VSMのイメージが膨らめば幸いです。

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