mc²36 — All-in-One Production Console

Easy – versatile – reliable

LAWO 社は40年以上にわたって実績を積み重ね、先進的な高信頼性オーディオ・ミキシング・コンソールの開発製造で高評価を獲得しています。故障の許されない放送環境向けに開発された LAWO 社のコンソールは、その高音質ゆえに劇場やスタジオやライブ・パフォーマンス用途にも広く採用されています。
「mc²36」はこのドイツのメーカーの最初のオールインワン・コンソールであり、同社の豊富な専門知識の利点をより多くのユーザーの方々にご利用頂けるよう、最大限の使い易さと優れたコストパフォーマンスを目指して設計されています。コンパクトなサイズそして DSP と入出力を内蔵したことによって、このコンソールは限られた空間内での常設や輸送の多いレンタル会社のどちらにもフィットします。
能力と適応性
LAWO Quality──妥協のない音質
他のLAWO コンソールと同様に「mc²36」は妥協のない音質と最大限の信頼性をお届けするべく精密に設計されたツールです。フル装備のオーディオ・コンソールの機能以外に「mc²36」は放送、劇場制作やライブ・パフォーマンスのワークフローとクオリティを改善する LAWO 独自機能をも備えています。
LAWO Openness──作り込まれた将来対応
「mc²36」はスタンドアローン運用に即応できる状態で納品されますが、他の「mc²36」「mc²56」「mc²66」コンソールや LAWO「Nova」オーディオ・ルーターとのネットワーキングへの拡張の備えも万全です。MADI タイライン・ポート1個と RAVENNA/AES67 Audio-over-IP ポート3個によって、将来的に入出力デバイスやネットワーキングを追加する際も確実に接続が可能です。
LAWO Flexibility──真の汎用性
「mc²36」は即戦力ですが、それは固定コンフィギュレーションに限ってのことではありません。コンソールのあらゆる面をユーザー独自のニーズに合わせることができます。プロダクション・データはすべて USB メモリー上に簡単に保存でき、他のコンソールに移動できます──これは特にレンタル用途に便利です。

驚きの使い易さ
ハードウェアとソフトウェア・コントロールの完璧な調和
LAWO「mc²36」は使い易さに主眼を置いた真の汎用コンソールとなるように設計されました。コンソールの美しいレイアウトは完璧に統合されたディスプレイとコントロール類と一体化して、様々な用途に対して理想的なツールとなります。21.5 インチのフル HD タッチスクリーンはタッチセンス式の多色自照ロータリー・エンコーダーと連携して動作します。例えばイコライザーのエンコーダーに触れると、イコライザー・ウィンドウが自動的にポップアップし、パラメーターを調整し終えると、全体表示にユーザーが戻す必要なくオートクローズ機能がウィンドウを閉じます。
フィジカル・ユーザー・インターフェイス
LAWO「mc²36」は新設計のコンソール・レイアウトを採用しました。今までの「mc²」ユーザーの方々には見慣れた感じですが、このコンソールは経験の浅いユーザーの方でもより直感的にお使いいただけるようになっています。新しいセントラル・ユーザー・セクションはきわめてコンパクトで、全パラメーターへの簡単なアクセスと強化された全体表示とを組み合わせています。
タッチスクリーン・ユーザー・インターフェイス
超高輝度 21.5 インチ HD タッチスクリーンはコンソールのあらゆる優れた全体像を投影し、タッチ操作向けに最適化されたダイアログ・ウィンドウを介してダイレクトな操作が可能です。例えば入力パッチングは画面上で希望するフェーダー・ストリップの入力セクションに触れてソースを直接選択するだけです。VCA 割り当てやバス/AUX 割り当て、ミックスマイナス設定のような作業もタッチスクリーンを使って直感的に行えます。ここでも「mc²36」はチャンネル表示を調整することでユーザーの要求に応えることができ、重要なパラメーターだけを選択表示し、不要なパラメーターは隠します。例えばトラック・バスの選択を解除したり、AUX バス8本ではなく16本を表示させることができます。メーター表示は HD ディスプレイ上にすべてのフェーダー・レベルがつねに表示されるように利用可能な最大サイズまで自動的に拡大されます。さらに、多段メーター表示によって別レイヤーやバンクの信号のメーター表示を常時出しておくことができます。

豊富な機能
「mc²36」は放送や劇場、ライブ、固定施設等の様々な用途向けの包括的な機能を持つ汎用コンソールです。LAWO 社では1つの用途だけではなく、どんな用途にも利点を提供できるようにコンソールの機能を最適化することでこれを実現しました。共通する点が1つあり、それは要求の厳しい環境下での素早い操作が行えるようにすべてのものが最適化されていることです。

ロードに即応
オールインワン・アプローチを採用したコンパクトな「mc²36」は特にモバイル制作やレンタル会社にとって魅力的です:コンソールと DSP コアと入出力にはフライトケースを1つしか必要としません。ドイツ製の高品質のシャーシとエレクトロニクスを備えた「mc²36」は、すぐにロードに出ることができるヘビーデューティなフライトケースに収納されたバージョンでもご注文頂けます。しかし「mc²36」をレンタル会社にとって理想的な選択肢にしているのはハードウェア的な要因だけではありません──USB メモリーを介してコンフィギュレーションとショー用のファイルの保存と読み込みを簡単に行えることなどは、複数のコンソールやユーザーが関わってくるレンタルやツアー業にとって特に価値のあるものです。
優れた音質
LAWO サウンドがお求めやすく
LAWO のコンソールは40 年以上にわたって高音質を保ってきました──「mc²36」も例外ではありません。入力から出力まで、そのマイク・プリアンプから DSP 処理アルゴリズムまで「mc²36」は音声制作のための精密ツールであり、この価格帯では実現されたことのない水準の音質をお届けします。
オンボード入出力
LAWO「mc²36」は様々な放送/固定設備用途のみならず FOH やモニタリングにも対応できる入出力接続能力を持っています。32 個の LAWO マイク・プリアンプは「DALLIS」システム用で名高い 941/55 マイク・カードにあるものと同じで、20 Hz〜20 kHz でわずか 0.03 dB というきわめてリニアな周波数特性ならびに 0.0006% という驚異的に低い THD を実現しています。
入出力概要
- マイク/ライン入力×32
- ライン出力×32
- AES3 入力×8
- AES3 出力×8
- GPIO×8
- MADI(SFP)×1
- RAVENNA/AES67×3
- ヘッドフォン×1
オンボードの入出力に加えて、MADI タイライン接続1個と RAVENNA/AES67 Audio-over-IP ポート3個によって将来的に 384 までの外部入出力に接続でき、その場合、全部で 496 個の物理入出力という容量が実現されます。他の「mc²36」「mc²56」「mc²66」コンソールとの高度なネットワーキングに対する「mc²36」の備えは万全です。LAWO「Nova」オーディオ・ルーターとの組み合わせでも運用でき、何千もある音声チャンネルに即座にアクセスすることが可能です。LAWO「mc²」コンソールは複数コンソール間での入力共有を可能にするユーザー権限を最大限含む優れた仕組みを備えています。

内蔵 DSP マイクロコア
LAWO「mc²36」は内蔵 512×512 ポートの音声マトリクスを有する新開発の一体型 DSP マイクロコアを備えます。これは超コンパクトで静音低回転冷却ファンを使って低消費電力用に最適化されています。ファン・ノイズが気になるコンサート・ホールのような環境では特に重要なことです。最高度の信頼性をお届けするために「mc²36」はリダンダント電源だけではなくリダンダント DSP カードも装備します──これはこの価格帯では今までなかったことです。DSP リソースはきわめて柔軟であり、用途に応じて割り当てることができます。選択された DSP モードに従って、処理能力は 48 DSP チャンネル(レコーディング・モード、96 kHz*/48 kHz にて DSP リダンダンシーあり)から 192 DSP チャンネル(ブロードキャスト・モード、48 kHz にて DSP リダンダンシーなし)まで切替わります。選択された DSP モードとは別に、このエンジンはたとえ全チャンネルが使われても、完全に独立したアルゴリズムを妥協のない品質で常時提供します。1,000 dB を越える内部ヘッドルームと LAWO アルゴリズムによって、信号経路全体にさらに処理を行ってもその音質は劣化しません。DSP の柔軟さと内的な音質の優秀さによってこのコンソールは真の汎用性を獲得しています:ある日は交響楽団のレコーディング用にセットアップしてあっても、その翌日には TV 制作を行うことができます。
*)将来オプション対応
仕様
コントロール・パネル
- 16,24,40 フェーダーを持つフレーム
- それぞれが2つのレイヤーを持つ6個のバンク
- 100 mm フェーダー+自由に機能割り当て可能なロータリー・ノブ×1+触れるとモジュールごとにポップアップする表示を有する各フェーダー用のチャンネル・ディスプレイ
- TFT メーター表示:バス割当て、ダイナミクスのゲイン・リダクション,AfV ステータス、VCA 割当て、ミックスマイナスを含むモノ、ステレオ、7.1 まで
- GUI ページ出力、例えば外付けモニター上のメーター表示
- セントラル・ユーザー・ボタン×8
信号処理
- 40 ビット浮動小数点
- A/B 入力切替可能な 184 までの入力、32 までのサブグループ、32 の AUX センド、32 までのトラック・バス、16 までのメイン・サム
- モノ/ステレオ/サラウンドへのチャンネルとバスの素早い切替
- 24 までのサラウンド・チャンネル、メーター表示付きの 128 個の VCA グループ,256 個の GPC チャンネル
- サラウンド・フォーマット:DTS/Dolby® Digital 5.1,Dolby® Pro Logic 4.0,DTS ES/Dolby® EX 6.1,SDDS 7.1,DTS-HD 7.1,多様なパンニング特性,サラウンド AUX バス
- AFL×2:サラウンド8チャンネル×1,ステレオ×1
- PFLステレオ×2
- 128 個のイベントを持つ Audio-follow-Video,Remote MNOPL,Ember+,GPI またはマトリクス接続を介する制御,最長 10 秒のフェード時間を持つエンベロープ
- Solo In Place
- フェーダー脇の常設入力メーター、チャンネル・ディスプレイ内のメーター・ポイント選択(INPUT,PF,AF,DIROUT)
- EBU R128 と ATSC A/85 に基づくラウドネス・メータリング、各チャンネルでモメンタリまたはショートターム計測、平均 LUFS 値をヘッドラインに表示するサム・チャンネル平均測定
ラウドネス・メーターリングについて詳しくは【こちら】をお読みください - モジュール:MS デコーダー付き INMIX、デジタル・アンプ、2バンドのフルパラメトリック・フィルター、4バンドのフルパラメトリック EQ、2バンドのフルパラメトリック・サイドチェーン・フィルター、インサート、1800 ms までのディレイ(単位切替可能:メートル/ミリ秒/フレーム)4つの独立したダイナミクス・モジュール(Expander/Gate/Compressor/Limiter)イメージ、メーター、ダイレクト・アウト
- 各 5.1 チャンネルで利用可能な「AMBIT」アップミックス、ダウンミックス完全互換
- センド/リターン切替が可能なインライン・コンフィギュレーション──チャンネル毎またはグローバル
- 全チャンネル・パラメーターのカップリングと「HyperPan」操作が可能なフル装備のサラウンド・チャンネル
ルーティング・マトリクス
- 512×512 マトリクス,ノンブロッキング方式
- 96 kHz、24 ビット
- 全入出力のレベル調整
- サラウンド(最高 7.1)からステレオへのダウンサイジング
- 離れた場所,例えばディレクター・ルーム用の統合化されたモニタリング機材
- 14 台までの「Nova73」コアとのネットワーキング,ソースとデスティネーションの共有および取り込み、スタジオへの介入
Waves SoundGrid® の統合
プラグインのパラメーターをスナップショットとプロダクション・データに保存することで Waves Soundgrid® を一体化
インターフェイス
- Mic/Line,Line Out,AES,SDI,HD-SDI,MADI,ATM,GPIO,Serial,MIDI,ADAT®,RAVENNA/AES67,Audio-over-IP 詳しくは「DALLIS」と「mc² Compact I/O」の製品情報をご覧ください
- ステレオおよびサラウンド・モニタリング・システム
同期
ブラックバースト/ワードクロック自動検出付き入力
リダンダンシー
- リダンダント電源ユニット
- リダンダント DSP ボード
制御ユニット
- グローバルな A/B 入力切替
- 独立したオフエア・カンファレンス機能を持つ高度なミックスマイナス制御
- 全レベル・パラメーターのフェーダー制御
- 多様なタリーおよびフェーダー・スタート・モード
- プログラム切替
- マシン・コントロール
- Audio-follow-Video、128 個までのカメラー・タリー、イーサネットまたは GPI 制御
- GPI あるいは電圧制御によるカメラ・マイクのリモート
外部制御システム
- 全ルーティング・パラメーターのネットワークを介したリモート・コントロール
- Ember+ コントロール・プロトコルの統合
- 統合コントロール・ルーム・モニタリングのリモート・コントロール
- 「AdminHD」を用いたオンライン・コンフィギュレーション,信号リストと入出力ボックス・コンポーネントのグラフィカルなコンフィギュレーション
- 「mxGUI」:ノート/タブレット PC からのリモート・コントロール
- 外部マトリクス・コントローラー:Lawo「VSM」Evertz,Quartz,BFE,Pharos,Ross RAP,GV Ignite,Vizrt Mosart 等
リモート・メンテナンス
- インターネット・リモート・ソフトウェアを介する接続
- ソフトウェアの更新、エラー診断、リモート支援
Compact I/O
- 高さ:5RU / 220 mm
- 幅:482.6 mm(19″)

資料ダウンロード
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LAWOオーディオ製品 ブロッシャー(1.8MB)
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