2018-03-06

ポーランドの放送局,LAWO技術とLP Systems社と共にIPに進出

音声制作やラジオおよびIPベースの音声/映像製品を扱うLAWOのポーランドにおけるパートナー「LP Systems」社にとって,LAWOのIP機材を様々な放送局に納入し,ポーランドで開催された大規模な国際的スポーツ・イベントにおいてそれらがリモート制作機材として使用された2017年は多忙で実り多い年でした。

IBC 2016にてLAWOとの協力を発表した際,LP Systemsのチームは明確なビジョンを持っていました:「私たちはIPベース製品が放送技術投資の将来の状勢の決め手となるであろうことを確信しており,LAWOの主導的位置とLP Systemsの技術/運用面での豊かな専門知識を持って,世界をリードするブランドの1つと緊密に仕事ができるこの機会を大切にしようと思います」。

このビジョンの確かさはポーランド国内での相当な成功によってすぐに強調されました──LP Systemsは《ワールドゲームズ2017》やRadio Opole,Radio PIK,TV Polsat,Radio dla Ciebie,Polish Television(先頃IBCのスタジオ・インフラ用にLAWO『V__pro8』ビデオ・プロセッサーを使用して豊富な機能セットとルーティングとモニタリングの柔軟性の恩恵を受けながらピョンチャンからの生番組を制作しました)を含むプロジェクトにLAWO機材を納入したのでした。

昨年,LP Systemsの国際的な注力はもう1つの大規模スポーツ・イベント──ヴロツワフで開催された《ワールドゲームズ》──でした。このイベントは伝統的なオリンピックではカバーされない多数のスポーツ活動を取り上げるものです。この2017年のイベントでは112箇国からの3,500人のアスリートたちが競い合い,50箇国からの700人のジャーナリストたちが競技を取材/報道しました。

131箇国に広がる地球規模の視聴者のために,ポーランド企業「ATM System」社が,IBC(国際放送センター:International Broadcast Center)と離れたイベント会場に放送リソースを提供することを担当しました。リモート制作セットアップのメイン・コントラクターとして指名されたLP Systemsによって,リモート・ラックは映像/音声フィードを収集するために様々な会場に配置されました。それらのフィードはIBCへとルーティングされ,そこからSDIを介してセントラル・ルーターへと送られます。

このソリューションには『V__remote4』ユニットや『A__mic8』ユニット,Arista7150S-24スイッチ,そして全体的な制御用のデュアルサーバー『VSM』(Virtual Studio Manager)システム1台を含む多数のLAWO機材が含まれます。13つの会場で全部で9台のリモート・ラックが使われ,現地のOBバン1台にリンクされました。リモート・ラックの内容は次の通りです:『V__remote4』のペアと『A__mic8』のペアを装備したラック2台,『V__remote4』2台と『A__mic8』1台を納めたラック2台,『V__remote4』と『A__mic8』を収容したラック5台。

LAWO機材を提供し,物流と試験を担当したLP Systems社ならびに『VSM』システムを提供した「4Vision」社と緊密に協力して,LAWO社のスペシャリストたちがシステムの設定とテストと納入を行い,その後セットアップ時と開催期間を通じてそれらはLP Systemsからのスタッフや他の全参加企業によってサポートされました。

この新たなIPベースのリモート制作モデルを使用してATM SystemはIWGA(International World Games Association)のために《ワールドゲームズ》の全会場からのべ429時間の生放送を無事に制作/放送しました。


左:ラシュタットのLAWO本社でテスト中のワールドゲームズ用のリモート・ラック,右:ワールドゲームズ現地会場でのリモート・ラック


IBC 2017のLAWOブースにおけるLP Systems社Pawel Mathia氏

LAWOパートナーとしてのLP Systemsの第二のプロジェクトは,LAWO『zirkon』コンソール1台を24フェーダーの『sapphire』1台と『VisTool GUI builder』ソフトウェアで置換する,Radio OpoleのOB車両(Radio Volkswagen Transporter)の技術的なアップグレードでした。Opoleのラジオ局では何年も前から『zirkon』を使っていましたので,最もコスト効率の良いソリューションはフレームをアップグレードし,以前の設置からのDSPカードを使うことでした。

Radio PIK Bydgoszczでも同じ戦略が採られて,メインのオンエア・スタジオはLAWO『sapphire』フェーダー・パネルを用いてアップグレードされ,セントラル・コントロール・セクションは以前に設置されてあった『zirkon』コンソール1台のフレームとLAWO『KSC』ラック・パネル2台を使ってアップグレードされました。トルンにあるRadio PIKのリモート・スタジオも8フェーダーの『crystal』コンソール1台の設置によって刷新されました。LAWO機材が提供した柔軟性──コンソールの機能のカスタマイジングおよび『zirkon』フレーム内で『sapphire』と『crystal』のモジュールを使用することに関して──を利用して,LP Systemsは顧客のコストを最小限に抑え,またRadio PIKがRAVENNAを用いてリモート・スタジオを外部から制御できるようにもしました。

似たようなコスト効率の良い方法で実行されたもう1つ別のラジオ・プロジェクトがワルシャワのRadio dla Ciebieで,ここではLP Systemは『zirkon』コンソール1台を『sapphire』フェーダー・パネルを用いて16フェーダーから20フェーダーへとアップグレードし,メインのオンエア・スタジオに『sapphire』セントラル・モジュール1台とマスター・カードを追加しました。

LAWOコンソール1台がLP SystemsによってワルシャワのTV Polsatの新しいTV SNG内にもインストールされました。この顧客が納得したのは4フェーダーの『crystal』コンソールのカスタマイゼーションへの柔軟性でした。この小型コンソールは多数の機能を提供しますが簡単に設定できます。

この1年間のパートナーシップを振り返ってLAWO社欧州セールス・ディレクターCharles Rowdenは次のようにコメントしています:「私たちはラュシュタットのLAWO本社でLP Systemsさんのスタッフのために操作/技術/営業トレーニングを行い,LP Systemsさんはキーとなるスタッフ・メンバーをLAWO製品とサービスに割り当ててくださいました。そしてLP Systems新任マーケディング・ディレクターPawel Mathiaさんの指揮の下に行われた複雑な技術的,運営および商業上の折衝によって《ワールドゲームズ》での大成功がもたらされました」。

LP Systems社は《Lawo Day Poland conference》も主催し,このイベントは高い関心と公共/民間ラジオ/テレビ放送や文化機関,学術/科学コミュニティーからの責任者を含む120人以上の参加者を集めました。

「米国の偉大な小説家ハーパー・リーが言うように「家族は選べないけれど友人は選べます」。我らがパートナーLP Systemsさんを私はそのように見ております」。