2018-02-07

中国「CCTV」,LAWO 製品を用いて IP ベースの EFP に移行

EFP(Electronic Field Production)向けの IP ベースのモバイル音声に初めて移行する中国国営放送局 CCTV は LAWO 『mc²』ミキシング・コンソールならびに RAVENNA リアルタイム・オーディオ・トランスポートに基づくセットアップを発注しました。

これは CCTV にとって初であるだけではなく中国国内で動作する初のシステムであり,このプロジェクトのメイン・コントラクター「NDT Group」と LAWO にとっても大きな事案でした。香港に本社を置く NDT は北京にオペレーション・センターを持ち,ここを通じて中国の放送や電気通信等の業界へのディストリビューター兼システム・ソリューションのプロバイダーとして活動しています。このプロジェクトは CCTV と NDT との間の長年にわたる関係での最新のものです。

十億人を超える視聴者を抱える中国国営放送局 CCTV の制作物は 45 のテレビ/ラジオ・チャンネルを介して配信されるニュースやドキュメンタリー,コメディ,エンターテインメント,ドラマ,スポーツ番組等多岐にわたります。2017 年 6 月,CCTV はスポーツ/音楽番組制作向けの IP ベースのモバイル EFP の調査を積極的に開始し,翌月には LAWO が受注しました。このシステムは 2018 年 2 月 9 日から韓国ピョンチャンで始まる大規模な国際的スポーツ・イベントの CCTV による中継放送に向けて準備を完了させています。

CCTV は 2008 年から LAWO ミキシング・コンソールを用いてきており,現在,400 平方メートルのスタジオ 4 つとニュース・スタジオ 3 つで LAWO『mc²66』ミキシング・コンソールを使用し,小型音声 OB バン 1 台が LAWO『mc²56』コンソールを搭載しています。LAWO『mc²』コンソールのこの新たな設置は CCTV にフル IP コンフィギュレーションをもたらします。

「私たちの LAWO コンソールは信頼性が高くかつ操作し易いことを証明しており,先進技術もたくさんあります」と CCVT の広報担当者。「IP(RAVENNA)は AES67 との互換性があるだけではなく,機能も豊富に提供してくれます」。

このモバイル IP ベースの音声への移行はスポーツ(特に平昌でのイベントのような大規模なもの)や音楽番組での音声制作と放送に対する CCTV の能力を高めるように設計されています。NDT はそれぞれメインとバックアップとして機能する Cisco 3850 スイッチ 2 台を使う典型的なスパイン&リーフ型 IP スイッチ・ネットワークを用いてシステムを設計しました。さらに 6 台の Cisco 2960 スイッチが 3 台のリモート・ステージボックスからなるシステムにメインおよびバックアップ・サポートを提供します。NDT は PTP マスター・クロックの状態とスイッチのログファイルをモニターするための全体的な監視ソフトウェアも提供しました。

オペレーター用のセットアップは,それぞれが 288 の DSP チャンネルと 8,192×8,192 モノ・チャンネルのルーティング容量を提供する 32 フェーダーの LAWO『mc²56』コンソール 2 台と,192 の内部 DSP チャンネルと 512×512 のクロスポイントを持つ 16 フェーダーの『mc²36』コンソール 2 台によって構成されます。SoundGrid インテグレーションを用いたこのシステムはデュアル・ルーター・カードを持ち,MADI インターフェイスと IP RAVENNA/AES67 互換インターフェイスの両方を備えます。

これによって CCTV は 4K 放送向けに設計された別の IP 映像モバイル・システムと共に動作する IP 音声モバイル・システムを手に入れたことになります。このシステムには EVS との間の AES 信号を取り扱う 2 台の LAWO『DALLIS』I/O,『A__mic8』6 台で構成されるリモート・ステージボックス 3 台,『A__mic8』1 台と『A_digital8』インターフェイス 3 台,そしてローカル側の『A__madi4』1 台が含まれます。

「CCTV と中国全土にとって初のモバイル IP 音声システムとして,このプロジェクトは LAWO 音声システムの格好の導入例だと言えます」と LAWO China/Hong Kong/Macau の主任代表 He FangMing は語ります。