2017-04-24

LAWO,NAB 2017 にて IP ビデオ制作環境向け大型音声制作コンソール『mc²96』を発表

NAB 2017 を訪れた方は LAWO の IPベースの大型制作コンソール『mc²96』の発表の目撃者となりました。LAWO 社のこの新フラッグシップ・オーディオ・ミキシング・コンソールは,特に関連する全規格(SMPTE 2110,AES67,RAVENNA,DANTE®)をネイティブ・サポートすることによって IP ビデオ制作環境に最適の性能を提供するように設計されています。

『mc²90』と同じ高品質フェーダーを 24〜200 個を持つフレーム・サイズが可能な『mc²96』は,LAWO の最も視覚的な放送用コンソールです。『mc²96』は 21.5 インチのフル HD タッチスクリーンやチャンネル・ストリップ内の複数のミニ・カラー TFT ディスプレイとカラーコードの施されたタッチセンス式エンコーダーを特長としており,全体像を素早く把握でき,ユーザーフレンドリーな操作が行えます。

これは世界初の『LiveView™』ビデオ・サムネイル機能を備えた LAWO 制作コンソールでもあります。チャンネル番号や個々のテキスト・ラベルや静的な図やアイコンによる標準的なチャンネル・ラベル表示に加えて,チャンネルを直感的に識別できるように『mc²96』はフェーダーのミニ TFT ディスプレイにリアルタイムのビデオ・サムネイルを表示することができます。フェーダーに触れると『LiveView™』のサムネイルはフルスクリーン・モードに変わり,カメラや再生機のようなそのチャンネルのビデオ・ソースの詳細なビューを提示します。

複雑な IP 制作インフラ内でのネットワーキングが可能なように設計された『mc²96』は LAWO 独自の『IP-Share™』ネットワーク・ゲイン補正を採用しています。これは共有した『DALLIS』入出力を用いる際,個々のユーザーが自身のゲイン設定を調節したときに8台までのネットワーク接続したコンソールで予想外のゲイン変化が生じることを防止します。『DALLIS』入出力はネットワーク接続された全コンソールと通信し,その『IP-Share™』アルゴリズムがマルチクライアント要求を満たすように最適アナログ・ゲインを設定します。また『IP-Share™』はプリアンプのアナログ・ゲインが調節されているときに,対応するゲイン補正が全コンソールのデジタル・ゲイン・ステージに確実に適用されるようにします。

最新の 3D/イマーシブ(没入型)音声制作への要求を反映して,『mc²96』はサラウンド・サウンドのミキシング用の優れたツールだけではなく専用のエレベーション・コントローラーも標準で提供します。さらに,『mc²96』は ITU 1770(EBU/R128 または ATSC/A85)準拠のラウドネス制御を提供する LAWO グレードのラウドネス・メータリングを搭載します。LAWO のラウドネス・メータリングはプログラム・バス以外に個々のチャンネルも測定できますので,複数マイクのセットアップ等で素早く便利な「視覚的」ミキシングが行えます。

LAWO のこの新フラッグシップはマルチユーザー・モードでも動作でき,16 フェーダーの各ベイ内の 96 個のロータリー・エンコーダーを使って全パラメーターに直接アクセスできますので,これは事実上セントラル・コントロール・パネルをもう1つ持つことと同じになります。エンコーダーのカラーコーディングを高解像度カラー TFT ディスプレイと組み合わせることで充実したオーバービューが確実に得られます。そしてユーザーは自分専用のベイ内で複数の個人用フリー・コントロール・レイアウトを直接作成・保存・呼出できます。

生放送および舞台芸術用途向けに『mc²96』は数多くの独創的なミックス・アシスト・システムを提供してサウンド・エンジニアが制作の全体的なバランスと音質に集中できるようにします。この卓の自動ミキシング能力には,高評価を頂いている LAWO の Audio-follow-Video 機能に加えて,一定で自然な音のするアンビエント・レベルを保ちながら,アクティブなマイクとアクティブでないマイクのレベルを自動調節する Automix 機能も含まれています。このコンソールはステレオ信号を驚くほど自然なサラウンド・サウンドに変換することで高評価を頂いている LAWO の『AMBIT』アップミックス機能を搭載し,LAWO のサッカーやホッケーやバスケットボール等の接近戦球技向け自動ミキシング・ソリューションである『KICK 2.0』もサポートします。

入出力要求に究極の柔軟性で応えるために,このコンソールは,AoIP オプションや LAWO『A__line』インターフェイス,『Nova』セントラル・ルーターを含む LAWO のあらゆる『DALLIS』モジュラー・ステージボックスとのプラグ&プレイ接続を提供します。さらに『mc²96』のサーフェスは,LAWO グレードのマイク/ライン入力×16,ライン出力×16,AES3 入出力×8,GPIO×8,ローカルな MADI ポート(SFP)×1という幅広い接続能力を特長とするローカルな入出力も含んでいます。内蔵スイッチが4基のイーサネット・ポートを提供し,シームレスな保護切替機能を有する2基のリダンダント SMPTE2110/AES67/RAVENNA ポートを介してネットワーク接続します。