2017-01-18

オーストリア ORF,LAWO 機材を用いて全地方局をアップグレード

大規模な技術的近代化事業の一環としてオーストリアの ORF は自局の9つの地方放送センターすべてにテレビ放送用の新たな作業場所を設けています。この動きでは公営の公共放送局が運用の中心部に LAWO の音声/映像機材を配備しています。新しい作業場所はどれも同一で LAWO『mc²66』ミキシング・コンソールと『DALLIS』I/O と『V__pro8』ビデオ・プロセッサーを使用します。この更新のキーとなるのが同一な構成を持つ2つの LAWO 社製コンテナ式放送コントロール・ルームです。これは近代化のための工事中も制作を中断することなく続けることができるように放送局にドッキングできるようになっています。

LAWO による放送作業場所を採用することになった動因は ORF が HD 制作へ移行しようとしていることで,それには自局の技術インフラの更新が必要でした。技術機材のアップグレードが行われてから 12 年以上が経過しています。

オーストリアの各連邦(ウィーンを含む)が運営するテレビ放送局はどれも 16-8-8 フレームに収めた LAWO『mc²66』ミキシング・コンソールを1台と DSP カード3枚を持ち 144 DSP チャンネルを提供する HD コア1台を備えることになっています。接続性は 20 個の MADI ポートと 4×32 系統の AES 入力および 4×32 系統の AES 出力に拡張されます。各コントロール・ルームは『mc²66』システムが提供する高音質や明確に配列されたコントロール・サーフェスと柔軟な操作に加えて,8192×8192 個のクロスポイントというルーティング容量を持ちます。

機材は追加『DALLIS』ステージボックスを接続することで将来も使い続けることができる『DALLIS』I/O ユニット2台も含みます。テレビ放送用の作業場所には LAWO『V__pro8』ビデオ・プロセッサー1台も設置され,フォーマット変換や色補正のような機能や音声のエンベディング/ディエンベディングも提供します。同機の MADI 音声接続はスタジオ・インフラ内で映像と音声との間のブリッジとなります。『V__pro8』は 8×8 のビデオ・マトリクスと 384×384 のオーディオ・マトリクスのおかげで柔軟なルーターとして機能し,各チャンネルを確実に切り替えます。HTML5 に基づく最新のグラフィカル・ユーザー・インターフェイスによって日々の作業の操作も簡単です。

ORF は正式な入札手続きに従って,適合性の高さと予算に相応しい性能を持つゆえ LAWO システムを選択しました。さらに,同一の機材を用いていることと ORF の放送局には LAWO システムがすでに設置されているおかげで,新しい作業場所用に必要なオペレーターの訓練期間は短くて済みます。将来,ORF のサウンド・エンジニアの方々はどこの地方放送センターに行っても慣れ親しんだ作業環境があるので,すぐに自らの作業に集中できるはずです。