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マレーシアの「TV3」,デジタルTVの生放送試験運用にJünger Audioの処理を使用

2018-04-10

マレーシアのTV3はDolbyエンコーディング/デコーディングとアップミキシング,そしてレベル/ラウドネス制御を扱うためにJünger Audio製品を選択しました。

同国の最も人気のある番組の1つ《Anugerah Juara Lagu》[Champion of Songs Awards](AJL)がその長い歴史で初めてDolby 5.1サラウンド・サウンドで生放送されて,マレーシアのテレビ視聴者がデジタルTVの利点を体験するのをJünger Audioがお手伝いしたことになります。

《Anugerah Juara Lagu》は1986年以来マレーシアの「TV3」チャンネルで放送されている年に一度の音楽コンテストです。Muzik Muzik番組を介して毎月行われる投票でdetermine the fate ofこのコンテストに参加した様々な作品(作詞作曲)の運命が決まります。最終的に得票数の多かったものがセミファイナルに進み,そこでは審査団がファイナルに残る12のベスト・ソングを選びます。《AJL》がユニークなのは,このコンテストが演者ではなく作曲家と作詞家に栄誉を与えるものである点です。

今年のファイナルはクアラルンプールのブキット・ジャリル国立競技場で行われ,マレーシアがデジタル放送に移行したら同国のFreeview伝送すべてを扱うべく敷設されたMYTVのデジタルTVプラットフォームを使ってTV3によって放送されました。

デジタル放送に切り替える計画は今年後半に予定されており,TV3がMYTVのDVB-T2プラットフォームを使っての生放送の試験を行いたかった理由はそこにあります。いつも500万人を超える視聴者を惹き付けている《AJL》のような人気のショーを選択したことは大胆な戦略であり,用いる全機材の信頼性が非常に高いことが必須条件でした。

Jünger Audioのディストリビューター「JAA Systems」社はこの試行に適切なダイナミクス処理機材が確実に選ばれるように「TV3」の親会社「Media Prima Berhad」と緊密に作業しました。

JAA Systems社のhead,David Chan氏は次のように語ります:「集信段階に『C8492B』SDIインターフェイスとDolby Eエンコーディング・カードを備えたJünger Audio『C8000』フレームとを採用し,視聴者が可能な限り高い音質を受けることを確保するためにラウドネスを制御するためにJünger Audio特許の『Level Magic』テクノロジーを用いました」。

全プログラム素材はDSNGリンクを介してTV3社のMCRに送られ,イベントで制作された5.1+2音声はDolby Eフォーマットで送信されました。MCRではDolby E信号をマルチチャンネル音声ストリームにデコードするのにTV3社自身の『C8000』フレームが用いられ,デコードされた信号はMCRからさらなる処理へと送られました。

マルチチャンネル音声は伝送の前にJünger Audioの『D*AP8 TAP』(Television Audio Processor)を用いてDolby Digital Plusエンコードされ,その後myFreeview伝送のためにMYTVに送られ,視聴者は対応IDTVおよびDVB-T2デコーダー上でローカルに生成されたネイティブな5.1サラウンド・サウンドを体験することができました。マルチチャネル音声を持たない視聴者がHDTVでサラウンド・サウンドを途切れなく聴けるように,TV3社のMCR内ではJünger Audioの『D*AP8 TAP』ユニットを使って5.1コンテンツをアップミックスしました。

Media Prima Berhad社の放送システム・エンジニアImaliana Muzni氏は語ります:「MYTVのDVB-T2プラットフォームでこの規模の生番組の放送を行ったのは初めてでしたが,成功しました。JAA Systems,Jünger Audio,Dolbyの皆さんからの支援のおかげで,TV3のHDチャンネル向けのアップミックスとネイティブ5.1制作を試験することができました。制作からMYTVへの納入までの過程全体を通じて大いなる学習経験だったと言えます」。

この試行運用の結果,Media Prima Berhadはデジタル放送への切り替えに備えてJünger Audioの『D*AP8 TAP』ユニットを自らのTV3施設に恒久的に設置することを計画しています。JAA Systemsはこの地域の他の放送局からJünger Audioの技術への関心も沢山受け取っています。

「マレーシアはデジタルTVへの移行に乗り出しました。今回の試行は多くの視聴者にDolbyサラウンド・サウンドを体験し,それが視聴体験にもたらす恩恵を見聞する機会を提供しました。これが成功したことによって放送局はライブ5.1伝送と制作をさらに積極的に行うようになるでしょう。この試行はJünger Audio製品が音声レベル/ラウドネス制御だけではなくDolbyアップミキシングとエンコーディングのための素晴らしいソリューションであることも証明しました」。


写真:Muhammad Nur Azrin - Senior Audio Director,Dr. Ahmad Zaki - Group General Manager Engineering,David Chan,Azhar Abdul Latiff - JAAS